部門展示

須木一胤
ー最後の阿波住吉派ー

須木一胤(すきかずたね1873-1936)は,本名を治郎吉と言い,明治6年に徳島冨田浦に生まれました。明治33年から脇町中学校教諭となり,図画・地理・英語を教え,同35年から徳島県師範学校教諭として図画を担当し,昭和3年に退職しました。在職中には文部省,東京美術学校,日本美術院などの講習に参加して,日本美術史を学び,徳島にひろめました。昭和11年に64歳で没しました。

 また一胤は,日本画家であり,書もたしなみました。彼が描いた「旧徳島城図」は,かつての徳島城ありさまを髣髴とさせる,数少ない資料として知られています。ほかに,鳥などのすがたを生き生きと描きだした作品が残っています。

 一胤の作品と下絵,遺品などは,子孫の方より,当館に寄贈されています。これらを通じて,一胤の人となりをしのびたいと思います。

<会期>   9月7日(火) 〜 10月17日(日)
<休館日>  9/13(月),21(火),27(月),10/4(月),12(火)
<会場>   博物館2階常設展示室内 部門展示室
<観覧料>  通常の常設展観覧料
(一般200円,高校・大学生100円,小・中学生50円)
※ただし,高校生以下は土・日・祝日が無料.一般の方は祝日のみ無料.
<関連行事> 展示解説:9月20日(月・祝)14:00〜14:30
       博物館2階常設展示室内 部門展示室