部門展示(人文)

戦前期徳島の映画館チラシ

 

会期 2002.3.26(火)〜5.26(日)

 徳島ではじめて映画が上映されたのは,1900年(明治33)2月のことだった。そして,1911年(明治44)には,徳島で最初の常設館である世界館が誕生した。これが人気を博したことから,次々に新しい常設館ができていった。
 この展示では,戦前の徳島にあった映画館のうち,世界館,両国座,相生座のチラシ計55枚を展示した(大正〜昭和前期)。市民の娯楽の一端に触れるとともに,広告としてのおもしろさを感じることもできよう。


取り上げた映画館

 ●世界館

 1911年(明治44),新町橋筋(現在の新町橋1丁目)に開業した。徳島では最初の常設映画館であり,人気を集めた。

 ●両国座(両国館)

 1922年(大正11),両国橋北詰東側(現在の南内町1丁目)に開業した。松竹キネマ系。1929年(昭和4)全焼し,翌年再建,両国館と改称した。

 ●相生座

 1916年(大正5),天神通(現在の新町橋2丁目)に日活直営館として開業した。のちに劇場となり,さらに国防婦人会館に転用された。

徳島県立博物館蔵「大徳島市」(1941年、東京交通社)から
(左)徳島市内の映画館・劇場の位置
(右)徳島市内の映画館・劇場の外観