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部門展示(人文)

記録する画家 守住貫魚

2006.9.20(水)〜10.29(日)

 守住貫魚(もりずみつらな 1809〜1892)は、幕末から明治の前半にかけて活躍したやまと絵の画家です。徳島城下に生まれ、60歳代まで藩に仕え、明治時代には、東京で開かれた内国絵画共進会に出品して受賞し、宮内省から帝室技芸員(ていしつぎげいいん)に選ばれるなどしました。
 県立博物館では、これまでも貫魚についての資料を収集してきましたが、近年も新たな資料が収蔵されました。そして、これらの資料から今まで知られなかった彼の素顔が明らかになりました。
 貫魚は、古い時代の道具や風俗を探して絵に記録し、彼自身が生きた時代のものもこまめに描いていました。その熱意は記録魔とまで言えるほどで、徳島に関する記録も多くあります。
 今回の展示では、こうした貫魚の新しい一面を紹介します。

●休館日   月曜日(祝日のときは翌日)
●会 場   博物館部門展示室(2階 常設展示室内)
●時 間   9時30分〜17時
●観覧料   通常の常設展観覧料
 (一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円)
*祝日無料、団体2割引、高齢者(65歳以上)及び障害者5割引
*土・日曜日、秋休みは小・中学生及び高校生無料

■展示解説 10月22日(日) 15:00〜 16:00   

展示構成とおもな資料
守住貫魚の人となり
・貫魚の肖像画 1幅 守住勇魚画
・源氏物語夕顔図 1幅 貫魚筆
・和漢書目録 1冊

貫魚が残した記録─徳島関係─
・鉾図巻 1巻
・菅生氏軍旗写 1枚
・野口年長肖像下絵 1枚
・祖谷葛橋図写 1枚
・雷雨とともに落下した種 1包
・鳴門千鳥貝 1包

貫魚(息子勇魚もふくむ)が残した記録─徳島以外─
・「俗人物」1冊 
・朝鮮土産松葉 1束
・琉球かんざし 1本
・南都正倉院図写 1枚
・「東大寺黄熟香」木片 1包

南都正倉院之図