企画展
シーラカンス展−ブラジルの化石と大陸移動の証人たち− |
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かつて、ユーラシア、アフリカ、南北アメリカなど6つの大陸はパンゲアとよばれる一つの超大陸でした。およそ2億5000万年前にあったこの大陸に生息していた植物や動物の化石が現在世界各地の地層から発見されています。これらの化石は大陸移動の証拠であり、特にブラジルから産出するペルム紀の爬虫類メソサウルスや白亜紀の魚類化石は南アメリカとアフリカがかつて一つの大陸であったことを示す重要な証人といってもよいでしょう。特にブラジルから発見されているシーラカンスの化石は近縁なものがアフリカからも発見されており、大陸移動の過程を知ることができる重要な証拠の一つです。
近年、アクアマリンふくしまのプロジェクトチームがインドネシアとアフリカで生きたシーラカンスの撮影に成功したり、東京工業大学でタンザニア産シーラカンスの解剖が行われるなど、シーラカンスが注目を集めています。 本企画展では、大陸移動の一つの証拠でもあるシーラカンスとブラジルの化石を中心に3億6000万年にもおよぶシーラカンスの歴史と大陸移動の中で最も大きな出来事の一つである大西洋ができ始めた頃の魚類について紹介します。 1 会 場 2 会 期 3 観覧料
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4 展示構成 ●第一章 大陸移動とは 大陸移動説の証拠となった様々な化石を展示し、紹介します。 ●第二章 大陸移動のもう一人の証人シーラカンス 最古のシーラカンスをはじめ各時代の化石シーラカンスを展示し、シーラカンスの全体像に迫ります。また、世界最大のシーラカンス復元骨格を展示します。 ●第三章 大西洋ができ始めたころの魚たち 約1億2000万年前、一つの大陸であった南アメリカとアフリカが分かれて、大西洋ができ始めました。この頃にすんでいた魚類の化石がブラジルからたくさん発見されています。大西洋ができ始めた頃の白亜紀の海の様子を、ブラジル産の魚類化石を展示することで紹介します。 ●第四章 シーラカンスプロジェクト インドネシアで発見されたシーラカンスのレプリカや、世界で初めて撮影に成功したインドネシアシーラカンスの水中映像、また、その解剖・CTスチャン画像など展示し、最新のシーラカンス研究について紹介します。
(定員30名、事前に申し込みが必要です。) ちらしのPDFはこちら 関連リンク |