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TEL. 088-668-3636
開館時間 AM9:30 ~ PM17:00
ごあいさつ
博物館では、地域の“たからもの”として後世に伝えていくために、多くの資料を収集・保存し、また展示によってそれらの意義を発信しています。しかし、ひとたび災害に巻き込まれるようなことがあると、博物館や資料とともに、地域の「記憶」が失われることになりかねません。
2011年3月11日、東日本を襲った未曾有の地震と津波により、多くの尊い人命が失われたほか、博物館等も被害を受けました。なかでも、岩手県陸前高田市は深刻な被害を受けた地域の一つで、市立博物館などにあった資料も例外ではありませんでした。その後、全国の博物館・文化財保存関係者や市民の連携によって救出された資料が再生されており、徳島県立博物館でも植物標本の修復に協力しました。
この特別陳列では、再生された陸前高田市立博物館所蔵資料を展示することで、博物館とその資料・文化財を守り伝える意義について再認識したいと思います。あわせて、徳島県内での文化財レスキューや、「南海地震徳島県地震津波碑」(国登録記念物)についても紹介します。博物館や地域の文化財の防災・減災について考えていくための一助となれば幸いです。
開催概要
主 催 | 徳島県立博物館 津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会 |
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協 力 | 歴史資料保全ネットワーク・徳島 |
会 期 | 平成29年12月16日(土)〜平成30年1月21日(日) 休館日:月曜日(1月8日は開館)、12月29日(金)~1月4日(木)、1月9日(火) |
会 場 | 徳島県立博物館1階 企画展示室 |
観覧料 | 無料 |
主な展示資料
(1)あの日 ―2011年3月11日―
- 地震で止まった時計 陸前高田市立博物館蔵
- 被災したコンピュータ 陸前高田市立博物館蔵
(2)“たからもの” を救おう ―文化財のレスキューから再生へ―
- 被災した高田人形 陸前高田市立博物館蔵
(3)未来へつなぐ “たからもの” ―再生した文化財―
- 人面付き石棒 陸前高田市立博物館蔵
- 蕨手刀 陸前高田市立博物館蔵
- 吉田家文書「定留」 個人蔵
- 漁撈用具 陸前高田市立博物館蔵 国登録有形民俗文化財
- 気仙隕石 陸前高田市立博物館蔵
- 徳島県立博物館で修復した植物標本 陸前高田市立博物館蔵
(4)文化財を守る、文化財から学ぶ ―徳島での取り組みから―
- 康暦碑(最古の津波碑)拓本 美波町日和佐図書・資料館蔵
関連行事
学芸員による展示解説
日 時 | 平成29年12月17日(日)、平成30年1月21日(日) 両日とも13:30~14:00 |
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会 場 | 博物館企画展示室 ※申込不要。 |
被災文化財安定化処理ワークショップ
日 時 | 平成30年1月14日(日)9:30~16:30 |
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会 場 | 博物館3階 実習室 |
内 容 | 被災文化財の劣化防止処理に関する講義・実習 |
対象・定員 | 一般 40人 |
申込方法 | 往復はがきに、①氏名、②住所、③電話番号を記入して、平成30年1月5日(金)までに届くよう下記へお送りください。 参加希望者が多い場合は、抽選します。 〒770-8070 徳島市八万町向寺山 徳島県立博物館ワークショップ係 |
展示チラシなど