この企画展は終了しました！
1999.9.10〜10.11
会場のご案内
この企画展は大きく3テーマで構成されています。展示室の様子をご紹介しましょう。
●伊能忠敬が描いた日本
最初の実測日本地図を作ったことで有名な伊能忠敬の手になる地図をはじめ、徳島大学附属図書館に所蔵されている伊能関係地図4組14枚を一堂に展示しています。人工衛星ランドサットから撮影された写真を展示しているので、対比してご覧いただければ、伊能図の精度の高さがうかがえるでしょう。なお、一部資料については、細部をデジタル画像でご覧いただけます。
＜展示資料＞
沿海地図 徳島大学附属図書館蔵
大日本沿海図稿 同上
豊前国沿海地図 同上
官板実測日本地図 同上
デジタル画像データ表示システム 同上・コンテンツ株式会社
●伊能忠敬の阿波国測量
伊能忠敬が阿波を訪れたのは、文化5年（1808）です。その際の足取りがうかがえる資料、忠敬の測量に関連する資料を展示しています。
ところで、伊能忠敬の技術のすばらしさはいうまでもありませんが、同時代の阿波にもすぐれた測量家がおり、実測に基づく精密な地図を作っていました。こうした測量師に関する資料もあわせて展示しています。江戸時代後期が日本の地図史上、重要な画期であったことがわかるでしょう。
＜おもな展示資料＞
測量日記 佐原市伊能忠敬記念館蔵
量程車（複製）同上
地方測量図 徳島県立博物館蔵
南阿測地法 徳島市立徳島城博物館保管
阿淡御両国絵図面 徳島県立図書館蔵
近世測量具 森 茂彰蔵
●地図のうつりかわり−「絵図」と「地図」
伊能図のような実測図が現れる以前、地図とは模式的・絵画的な「絵図」を指していました。絵図としての日本図や阿波関係絵図を展示し、実測図との違いを感じていただけるようにしています。また、現代の地図に関するパネルなどもあわせて展示しています。
＜おもな展示資料＞
行基菩薩説大日本国図 尼崎市教育委員会歴史博物館準備室蔵
日本海山潮陸図 安芸市立歴史民俗資料館蔵
阿波国大絵図 徳島県立博物館蔵
パネル「地図のできるまで」 国土地理院四国地方測量部
伊能図の展示コーナー
デジタル画像コーナー
忠敬の測量日記・測量道具の展示コーナー
絵図や近代の測量道具の展示コーナー
図録販売のご案内
主要展示資料の図版・解説を掲載したオールカラー図録を刊行しました。徳島県立博物館友の会から、1冊800円（友の会会員は720円）で販売しております。
お求め方法は次のとおりです。
来館される方は…1階ミュージアムショップでお求めください。
郵送ご希望の方は…こちらをご覧ください。
