普 及 教 育 事 業

 普及教育事業、とくに普及行事は、「開かれた博物館」をめざし、館員が県民と直接交流できるよい機会であり、力点をおいて取り組んでいる。
 平成17年度は、年間90回の普及行事を実施した(実施計画では93回、雨天などでの中止3回。他にクイズラリー24回を行った)。
 普及行事は県民のあいだにかなり定着してきてはいるが、交通の便などの関係もあり,参加者は徳島市内とその近郊在住者に片寄っている。そのため、歴史散歩、野外自然かんさつ、移動講座において、郡部での開催を増やすなどの工夫をしているが、徳島市以外での行事に対しても参加者は徳島市、鳴門市、小松島市及び名西郡石井町等からの参加者が多い。今後、広報の方法などにもさらに工夫が必要であると考えている。

1.普及行事

■歴史体験
 昔の人々の生活に関係のある体験を通じて、ものの性質や当時の人々の生活の知恵を学ぶシリーズ。
6月12日(日)藍染めをしよう  参加者11人
7月18日(月)火おこし[1] 28人
8月14日(日)戦時中の食事・すいとんをつくろう 24人
8月21日(日)火おこし[2] 33人
9月4日(日)勾玉をつくろう[1] 47人
10月2日(日)土器づくり[1] 18人
10月30日(日)土器づくり[2] 17人
12月11日(日)正月飾りをつくろう 29人
1月22日(日)トンボ玉をつくろう 14人
2月5日(日) ベーゴマをまわしてみよう 31人
3月5日(日)勾玉をつくろう[2] 23人
3月26日(日)わらぞうりをつくろう 27人

■歴史散歩
 県内の主な遺跡、町並み、建造物などを見学してまわるシリーズ。
5月29日(日)伊島を歩こう  18人
6月5日(日)徳島城の刻印をさがそう 31人
11月6日(日)出羽島を歩こう 中止
11月13日(日)美馬を歩こう  14人
12月18日(日)一宮城を歩こう 中止
3月19日(日)阿波忌部探訪ツアー 18人

■野外自然かんさつ
 野外にでかけて行う季節に応じた動植物の観察や地質の見学会。17年度は文化の森周辺のほか、徳島市、鳴門市、阿波市、勝浦町、池田町、由岐町、宍喰町などで実施した。
4月30日(土)眉山の地質ハイキング 32人
5月8日(日)磯のいきもの[1] 78人
5月15日(日) 浜辺の植物  20人
5月22日(日)磯のいきもの[2] 62人
6月12日(日)鳴門の地層見学 23人
7月10日(日)河口のいきもの 中止
7月30日(土)水生昆虫のかんさつ 70人
7月31日(日)漂着物をさがそう!  41人
8月20日(土)川魚かんさつ 23人
9月10日(土)鳴く虫のかんさつ 47人
9月25日(日)白亜紀の地層を歩こう 30人
10月2日(日)黒沢湿原に咲く花をさがそう 25人
10月9日(日)アサギマダラをさがそう 15人
10月23日(日)地層のかんさつ 6人
10月30日(日)歩いて地図をつくろう 11人
11月20日(日)土柱周辺の地質見学 19人

■室内実習
 主に実習室で行う各種の観察会、講習会。内容に応じて実体顕微鏡、電子顕微鏡等の機器も併用して観察を行っている。
 「標本の名前を調べる会」は、毎年8月下旬に行う恒例の行事で、学芸員のほか8名の外部講師の応援を得て実施した。単に名前を教えるだけにならないで、いっしょに調べる姿勢で取り組むよう留意している。
4月17日(日)アンモナイト標本をつくろう 18人
4月24日(日)春の野草かんさつ  22人
5月29日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で昆虫を見よう[1] 30人
6月19日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で化石を見よう[1] 23人
7月17日(日)タングラムをつくろう 22人
8月7日(日)かんたんな貝の標本のつくり方 58人
8月23日(火)標本の名前を調べる会 83人
9月18日(日)ジグソー地図をつくろう[1] 14人
9月25日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で植物を見よう[1] 12人
10月16日(日)秋の野草かんさつ 17人
11月13日(日)ジグソー地図をつくろう[2] 6人
12月4日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で化石を見よう[2] 9人
12月18日(日)恐竜の歯のレプリカをつくろう 22人
1月15日(日)貝化石標本の作り方 14人
1月29日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で昆虫を見よう[2] 19人
2月19日(日)ミクロの世界ー電子顕微鏡で植物を見よう[2] 14人
3月18日(土)古美術品の保存と取りあつかい 18人

■みどりの工作隊
 自然の材料を使い、遊びの要素を取り入れた実習。
7月31日(日)花のTシャツをつくろう 15人
8月28日(日)葉脈標本でしおりをつくろう 47人
11月20日(日)リースをつくろう 47人
11月27日(日)雑草で年賀状をつくろう 23人

■ミュージアムトーク
 土曜日の午後に、学芸員が各自の研究テーマや身近な話題について話をするシリーズ。申し込み不要・定員先着50名。
8月27日(土)滅びゆく魚たち 15人
11月26日(土)経巻が語る中世の阿波 17人
2月11日(土)阿波侯のお抱え蒔絵師・飯塚桃葉 17人
3月11日(土)海女・海士道具が語るもの 7人

■歴史文化講座(移動講座)
 移動博物館の試みとして、学芸員が講師をつとめて館外の社会教育施設と共催で行う講座。17年度は5〜7月に阿波海南文化村で実施した。
5月22日(日)亀ヶ岡文化と喜田貞吉 35人
6月26日(日)中世阿波の熊野信仰 41人
7月24日(日)銅鐸製作の技術 57人

■企画展・特別陳列関連行事
 企画展や特別陳列等の開催中に、次の展示解説等の行事を行った。
●企画展「縄文の美」展示解説
 第1回:5月1日(日) 参加者 52人
 第2回:5月15日(日) 参加者 22人
●企画展「縄文の美」関連行事 
 5月1日(日)土偶スケッチ[1] 98人
 5月8日(日)記念講演会 131人
 5月15日(日)土偶スケッチ[2] 184人
 5月29日(日) 土製耳飾りをつくろう 15人 
●企画展「絶滅」展示解説
 第1回:7月24日(日) 参加者 80人
 第2回:7月31日(日) 参加者 72人
●企画展「ふるさと再発見」関連行事
 10月22日(土) オープニング記念「三番叟」 86人
 10月23日(日) 記念講演会  500人
 10月30日(日) 徳島ゆかりの民謡大会  247人
 11月4日(金) 太布織り実演  223人
 11月5日(土) 太布織り実演  51人
 11月12日(土) 映画上映会「鳴門秘帖」 183人
●特別陳列「トクシマ・木工芸の道具と技」展示解説
 1月15日(日) 参加者 30人
●特別陳列「吉野川の渡し」展示解説
 第1回:2月19日(日) 参加者 21人
 第2回:2月26日(日) 参加者 20人
●特別陳列「吉野川の渡し」関連行事
 2月26日(日)特別陳列ストーンペインティング 28人
 3月12日(日)オカリナ演奏 56人
●部門展示「阿波忌部の世界」展示解説
 第1回:7月2日(日) 参加者 10人
 第2回:7月24日(日) 参加者 11人
 第3回:8月14日(日) 参加者 21人
●部門展示「旅行みやげ」展示解説
 第1回:9月11日(日) 参加者 6人
 第2回:10月16日(日) 参加者 14人

■クイズラリー
 毎月第2・第4土曜日(祝日を除く)に、小・中・高校生を対象にクイズラリーを実施している。この行事は、常設展の活用と入館者の獲得を目的に始めたもので、参加者が展示資料に関する簡単な問題を解きながら観覧することで、新しい発見につながることを期待している。参加者全員に簡単な記念品を贈呈している。
4月9日(土)   126人(小121・中5・高0)
4月23日(土)  142人(小132・中10・高0)
5月14日(土)    91人(小91・中0・高0)
5月28日(土)   131人(小128・中3・高0)
6月11日(土)   108人(小106・中2・高0)
6月25日(土)    98人(小87・中6・高5)
7月9日(土)   109人(小106・中3・高0) 
7月23日(土)   136人(小124・中11・高1)
8月13日(土)    94人(小86・中8・高0)
8月27日(土)    91人(小91・中0・高0)
9月10日(土)    73人(小66・中7・高0)
9月24日(土)   120人(小104・中16・高0)
10月8日(土)    84人(小83・中1・高0)
10月22日(土)   140人(小126・中10・高4)
11月12日(土)   101人(小101・中0・高0)
11月26日(土)    76人(小75・中0・高1)
12月10日(土)   103人(小103・中0・高0)
12月24日(土)   51人(小50・中1・高0)
1月14日(土)    78人(小76・中2・高0)
1月28日(土)    71人(小70・中1・高0)
2月11日(土)   104人(小104・中0・高0)
2月25日(土)   135人(小129・中6・高0)
3月12日(土)   123人(小118・中5・高0)
3月26日(土)   143人(小138・中5・高0)
参加者合計    2,528人(小2415・中102・高11)

■その他の普及行事
●博物館こどもの日フェスティバル 5月5日(木)
 小中学生を対象にクイズラリーを実施した。また,体験コーナーとして,化石の型どり・拓本をとろう・貝殻の絵をかこう・土偶と写真を撮ろうを行った。クイズラリーに参加した子どもたちには記念品を贈呈した。
 参加者:414人
●夜の博物館 ドキドキ体験ツアー 8月6日(土) 
 夜間の常設展見学と文化の森での昆虫観察をセットにした行事を行った。
  参加者 36人
●博物館Vキング 9月23日(金) 
博物館ボランティアが中心となって企画し,体験コーナーとして,木の葉の昆虫作り・化石発掘・海藻おしば・古代人に変身・古代米を食べよう・和歌を作ろうを行った。
  参加者 429人
●博物館文化の日フェスティバル 11月3日(木)
 小中学生を対象にクイズラリーを実施した。また,体験コーナーとして,博物館ボランティアの方が中心となって企画し,化石のレプリカ・どんぐりクッキー・LED工作・和歌づくり・化石発掘・スケッチ大会・古代人に変身を行った。クイズラリー・スケッチ大会に参加した子どもたちには記念品を贈呈した。
 参加者:1237人
●シンポシウム「博物館と地域のこれからを考える」
 3月5日(日)  60人


2.学校教育支援事業

 博物館は本来、実物資料に基づく体験的な学習ができる場であり、学校教育にとって遠足での博物館見学以外にも様々な活用ができる場であるはずである。また、教育改革に伴う学校完全週5日制や「総合学習」の導入等とも関連し、博物館等の社会教育機関に対して積極的な学校教育への支援が要請されるようになった。
 当館では、平成12〜13年度に「博物館と学校との連携に関する研究会」を組織し、博物館と学校との連携のあり方等について模索した。それを踏まえ、14年度から学校教育支援事業として、学校の授業での博物館利用への支援、学校の授業への講師派遣(出前授業)、学校への博物館資料の貸し出し、職場体験の受け入れ等を積極的に行うことにしている。
 学校にも博物館の学校教育支援事業が周知されつつあり、利用が増えてきている。

(1)学校の授業での博物館利用への支援
 理科や社会科の授業、「総合学習」での活動と関連して、クラスやグループ単位で博物館を利用する例が増えてきた。受け入れに当たっては、展示資料だけでなく必要に応じて収蔵資料を見てもらったり、学芸員が助言するなどの支援を行った。
[1]上八万小学校 4月26日(火)    6年生 71名
 火おこし    魚島
[2]中野島小学校  5月6日(金)   6年生 26名 
 火おこし    魚島
[3]鳴門教育大学  9月26日(月)    2年生 117名
 博物館と人   長谷川
[4]八万南小学校 11月2日(水)    3年生 126名 
 博物館探検  大原
[5]城西高校 11月4日(金)    クラブ 6名  
 太布織り実演  磯本
[6]八万南小学校  1月13日(金)   3年生 88名
 博物館探険1 大原
[7]八万南小学校  1月27日(金)    3年生 88名
 博物館探険2 大原

(2)学校の授業への講師派遣(出前授業)
 学校からの依頼に応じて、学校での授業に学芸員を派遣した。授業では教員と協同し、持参した博物館資料を活用するなどして、児童・生徒の理解を助けるよう工夫した。
[1]三本松高等学校(香川県) 5月11日(水) 2年生 34名
 香川県立三本松高等学校におけるスーパーサイエンススクール研究開発の取り組みで,国営讃岐まんのう公園の自然生態園で自然の多様性のすばらしさについて講義を行った.(講師:小川)
[2]一宮小学校(徳島市) 5月23日(月) 全校 98名
 水生生物の採集と観察を通して,鮎喰川の水質について考える。   (講師:大原)
[3]藍畑小学校(藍住町) 6月7日(火) 4年 44名
 環境教育の一環として,や帰化植物の悪影響や少なくなってきた植物の在来種について指導した。(講師:茨木)
[4]板野南小学校(板野町) 6月8日(水) 3年 36名
 モンシロチョウの成長と世界の昆虫について話をした。 (講師:大原)
[5]八万南小学校(徳島市) 7月8日(金) 4年 中止
 水生生物調査 (講師:大原)
[6]入田小学校(徳島市) 7月14日(木) 1〜6年 80名
 水生生物の採集と観察を通して,鮎喰川の水質について考えさせた。 (講師:大原)
[7]上八万小学校(徳島市) 10月14日(金) 4年 73名
 園瀬川の水生動物の観察を行った。 (講師:佐藤)
[8]鴨島小学校(吉野川市) 10月26日(水) 4年 68名
 昔の農具を実際に見せながら,使い方について指導した。(講師:磯本)
[9]北島小学校(北島町) 10月26日(水) 6年 78名
 6年生を対象に鳴門市鳴門町竜宮の磯周辺で地層の観察を指導した。(講師:中尾)
[10]富田小学校(徳島市)  10月27日(木) 3年・保護者 77名
 アンモナイトの殻を削り,内部の構造が観察できる標本作りを行った。(講師:辻野)
[11]中野島小学校(阿南市) 11月9日(水) 6年 23名
 「大地のつくり」についての授業を行った。(講師:中尾)
[12]馬路小学校(池田町) 11月14日(月) 6年 6名
 大地のつくり、地層のできかた、いろいろな化石等について授業を行った。(講師:中尾)
[13]小松島小学校(小松島市) 11月15日(火)  6年  21名
 大地のつくり、地層のできかた、いろいろな化石等について授業を行った。(講師:辻野)
[14]鴨島小学校(吉野川市) 11月15日(火) 6年 69名
 地層や化石のできかた、火山活動等について授業を行った。(講師:中尾)
[15]中野島小学校(阿南市) 11月16日(水) 4年 28名
 昔の道具を実際に見せながら,使い方について指導し,昔のくらしについて考えさせた。(講師:磯本)
[16] 馬路小学校(池田町) 11月17日(木)  4年  6名
 昔の道具を実際に見せながら,使い方について指導し,稲作の一年と関連づけさせた。(講師:磯本)
[17]北島南小学校(北島町 ) 11月17日(木)  6年 53名
 大地のつくり、地層のできかた、いろいろな化石等について授業を行った。(講師:辻野)
[18] 皆瀬小学校(つるぎ町) 11月17日(木)  6年 1名
 総合的な学習で,スズカケソウについて指導した。 (講師:小川)
[19]論田小学校(徳島市) 11月29日(火) 6年 77名
 「大地をさぐる」として地層のできかたやできた地層、化石のできかたと化石の観察の授業を行った。(講師:中尾)
[20]南部中学校 (徳島市) 11月29日(火)  1年 250名
  義経と遍路の道について,講演した。(講師:長谷川)
[21]富岡小学校(阿南市) 12月9日(金)  6年 29名
   6年生社会科の学習で、徳島大空襲について指導した。(講師:山川) 

(3)博物館資料の学校への貸出し
 学校の授業等で活用してもらうため、平成10年度から博物館資料の学校への貸出しを行っている。学校貸出用資料リストを学校に配布して利用を呼びかけているが、まだ利用は少ない。
 貸出用資料の一層の利用促進を図るため、平成15年度末に学校貸出用資料解説シートを印刷し、今年度小中学校および高校に配布した。また,来館した教職員には必要に応じて解説シートを配布し利用を勧めた。
[1]川内中学校(徳島市) 9月20日〜30日
 貸出資料:徳島大空襲解説・写真パネル他
 利用目的:行事(文化祭)
[2]城東小学校(徳島市) 10月22日〜28日
 貸出資料:三葉虫ほか           5点
 利用目的:理科
[3]馬路小学校(池田町) 11月1日〜14日   
 貸出資料:火おこし道具
 利用目的:総合
[4]北島小学校(北島町) 11月7日〜11月11日
 貸出資料:アンモナイトほか(和泉層群産化石)13点
 利用目的:理科

(4)職場体験の受け入れ
 中学校・高校での職場体験事業の受け入れを行い、生徒に博物館業務を体験してもらうことによって、博物館に対する認識を高めることができた。
[1]八万中学校 7月12日〜13日 5名
 博物館の現状,歴史・考古・美術工芸資料の整理,企画展準備見学
[2]富岡東高校 7月22日 5名
 博物館の現状・企画展見学(キャリアリサーチ)

(5)教員のための研修
[1]高校・障害児教育諸学校人権主事研修会 4月27日(水)
    同和問題解決への取り組み (講師:長谷川)
[2]小・中学校人権教育主事研修会 5月11日(水)
    同和問題解決への取り組み (講師:長谷川)
[3]城東高校職員研修会 7月8日(金)
    同和問題解決への取り組み (講師:長谷川)
[4]国府養護学校職員研修会 7月15日(金)
   人権教育の見直し     (講師:長谷川)
[5]阿南市小中学校理科合同研修会 7月26日(火)
    化石標本・「絶滅」解説 (講師:佐藤)
    博物館の裏側見学 (講師:魚島)
[6]地域学習のための臨地研修会 7月27日(水)
    勾玉づくり (講師:魚島)
[7]平成16年度10年経験者研修
 ・8月2日(火) 参加者30名
   展示スケッチ(講師:田辺)
   古代の乳製品「蘇」をつくる(講師:長谷川) 
 ・8月3日(水) 参加者22名
   植物標本(講師:茨木
   石像物見学(講師:磯本)
 ・8月4日(木) 参加者25名 
   民具資料整理(講師:庄武)
   ミクロの世界(化石)(講師:中尾)

(6)その他
 博物館での授業、講師派遣、資料の貸出しに限らず、学校の授業やクラブ活動等で自然観察、生活体験、歴史学習等をしようとする場合、どんなことをしたらおもしろいか、どんな資料が活用できるかなどについて、学芸員が博物館での普及行事等の経験を踏まえて教員の相談に応じることにしている。
[1]2月11日 ボーイスカウト「火おこし」(午前),「裏側見学」(午後)(こども20名・大人23名)


3. 博物館友の会

●会員(平成17年度末)
 個人会員(年会費 2,000円)     130人
 家族会員(年会費 3,000円)   94組353人
 賛助会員(年会費 10,000円)      1人
●役員(平成17年度)
 会 長:石原 侑
 副会長:和田賢次・関眞由子・両角芳郎(博物館長)
 幹 事:多田精介・樫原剛一・南部洋子・木下 覚・澤祥二朗・大杉洋子
 監 査:石尾和仁・川下浩子
●事業
[1]博物館出版物の増刷・頒布
 17年度博物館企画展の図録および徳島の自然と歴史ガイド4「徳島大空襲」5「徳島の銅鐸」の印刷、同じく徳島の自然と歴史ガイド1「徳島城」の増刷・頒布を行った。
[2]広報活動
 17年度会員に対し、博物館ニュース、企画展チラシ、月間行事案内、年間催し物案内などを送付した。また、友の会会報「アワーミュージアム」No.28〜30を発行し、会員に送付した。
[3]野外活動等
 会員を対象とした行事を9行事実施した。
 ○日帰り研修会   
  日 時:6月 5日(日)
  場 所:須磨海浜水族館、明石天文科学館、明石城
  参加者:42人
 ○地引き網体験   
  日 時:7月31日(日)
  場 所:阿南市中林海岸
  参加者:68人
 ○バッタの観察会
  日 時:9月 4日(日)
  場 所:園瀬川河川敷
  参加者:13人
 ○雑草の名前を調べる会
  日 時:9月11日(日)
  場 所:園瀬川河川敷
  参加者:5人
 ○花のペンダントをつくろう  
  日 時:10月9日(日)
  場 所:博物館実習室
  参加者:10人
 ○一泊研修会
  日 時:10月22日(土)〜10月23日(日)
  場 所:奈良県桜井市、天理市
  参加者:32人
 ○徳島城絵図ウォーク
  日 時:11月13日(日)
  場 所:徳島城山
  参加者:17人
 ○八万の昔を調べる
  日 時:11月20日(日)
  場 所:八万町法花
  参加者:24人
 ○神山の梅見と二宮神社
  日 時:3月 5日(日)
  場 所:神山町阿野二宮神社
  参加者:19人

4. 普及教育関係出版物

■徳島の自然と歴史ガイド
●徳島の自然と歴史ガイド4 徳島大空襲
 2005年12月25日発行、B6判53ページ(35カラーページ)、700部+友の会増刷300部
●徳島の自然と歴史ガイド5 徳島の銅鐸
 2006年3月31日発行、A4判72ページ、700部+友の会増刷400部

■博物館ニュース
 館の広報誌で、内容は、学芸員の研究の一端を紹介する"Culture Club"、館蔵品紹介、野外博物館、企画展案内、情報ボックス、レファレンスQ&A、普及行事の案内と記録などから構成されている。A4判・8ページ(全ページカラー)で6,000部を印刷している。
 平成17年度には次の4号を発行した。また、当館ホームページでも公開している。
●No.59(2005年6月25日発行)
 Culture Club 「保存する」ということ
 館蔵品紹介 キュウシュウエゾゼミ
 企画展 「絶滅ー生きものはなぜ滅びるのか?」
 情報ボックス 標本交換:オレゴンの花がやってきた 
 レファレンスQ&A クラゲ、サンゴ、イソギンチャクは同じグループなのに形が違っていて不思議です 
●No.60(2005年9月15日発行)
 Culture Club 「似ている?似ていない?」
 館蔵品紹介 ナノナビス類の化石(白亜紀二枚貝)
 企画展 「ふるさと再発見ー15の人・もの・場所ー」
 情報ボックス 焼け野原の徳島市街 
 レファレンスQ&A 昨年、園瀬川沿いで噴砂が見られたというのはほんとうですか?
●No.61(2005年12月1日発行) 
 Culture Club 南北朝時代の写経と山伏ー神山町勧善寺所蔵大般若経を例としてー 
 館蔵品紹介 ナルトサワギクとヒロハフウリンホオズキ
 平成17年度第1回特別陳列 「トクシマ・木工芸の道具と技」
 平成17年度第2回特別陳列 「失われた交通路・吉野川の渡し」 
 情報ボックス 須木一胤の資料が寄贈されました
 レファレンスQ&A 阿波踊りはもともと、死者の霊を慰めるための踊りだと聞いたことがありますが・・・県内にはほかにどんな盆踊りがありますか?
●No.62(2006年3月25日発行)
 Culture Club 蜂須賀家の御家騒動
 野外博物館 加茂谷川沿いの遺跡
企画展 「奇跡の化石たち」   
 博物館イベント企画運営スタッフの活動 

■その他
●年間催し物案内
 1年間の普及行事予定を掲載したB4判4つ折のリーフレット。14万部印刷し、県内の小・中・高校生及び教職員全員に配布した。また、博物館ニュースとともに発送するほか、展示室入り口に置いて来館者に自由にとってもらったり、普及行事の参加者に配布したりしている。
●月間催し物案内
 各月の普及行事の実施要領、申し込み方法等の案内を印刷したB4判のビラ。報道関係機関等に配布するほか、来館者にも提供している。
●博物館引率の手引き
 学校の遠足などの利用に役立つよう、博物館の入館案内、見学に当たっての留意点、観覧料減免申請手続きなどについて説明した印刷物。年度初めに県内各学校に送付している。
●博物館の学校支援事業案内
 博物館が行っている学校への支援事業を、内容別に紹介したパンフレットを作製し、各学校へ送付した。


[博物館のトップページ]  [年報のページ]    [15号目次