図鑑の記載を調べてみる

まず,いろいろな図鑑や文献を調べてみて,ナツノラムラソウとアキノタムラソウにどのような違いがあるか調べました.

文献
アキノタムラソウ
ナツノラムラソウ

中井

花冠は長さ1.1〜1.3cm.花筒の毛冠は基部よりその1/4位のところにあり,下唇中央裂片は幅3.5mm.雌雄ずいはやや花外に超出し,花期は7〜11月,葉の上面は無毛または有毛.

花冠は長さ0.8〜1.1cm.花筒の毛冠は基部よりその2/5位のところにあり,下唇中央裂片は幅2.5〜3mm.雌雄ずいは長く花外に超出し,花期は6〜8月,葉の上面には必ず毛がある.

北村・村田

花筒の毛輪は筒の基部近くにあり,花冠は長さ11〜13mmで淡藍紫色.

花筒の毛輪は筒のほぼ中央近くにあり,花冠は長さ6〜10mm.

田村

花筒の内面の毛環は筒の基部近くにある.花冠は長さ10〜13mm,青紫色.雄ずいははじめ花冠の上唇に沿って斜上し,のちに下方に屈曲する.

花筒の内面の毛環は筒の中央近くにある.花冠は6〜10mm.雄ずいは花の中央に突き出る.

これらを見ると

  • アキノタムラソウは花冠(花びら全体)の長さが10〜13mm,ナツノラムラソウは6〜10mmと,アキノタムラソウの方が大きい.
  • 花びらが筒になっていてその内側に毛が輪のように生えているが,それがアキノタムラソウはより根元側に,ナツノラムラソウは中央側に付いている.
  • 雄ずい(おしべ)の出方に違いがある

となっています.


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