園瀬川流域の絶滅危惧植物

タコノアシ(ユキノシタ科)


環境省:絶滅危惧II類  徳島県:絶滅危惧II類

 川やため池などの流れのゆるやかな泥湿地に生える植物で、環境庁のRDBでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています.河川改修や農地改良、ため池の埋め立てなどで生育環境が奪われ激減しており、このままだと300年後には絶滅するとのことです.

 徳島県内では山川町・板野町・石井町・市場町・徳島市に記録がありますが、現在では、宍喰町と鳴門市で生育がみられるだけです.徳島市内ではかつて吉野川周辺やため池などに生育していたものの、最近は確認されていませんでした.ところが、徳島県版RDBの調査員である田渕武樹氏が、園瀬川近くの徳島市八万町の水路横で発見し、筆者が追加調査したところ、園瀬川横の用水路でも生育を確認しました.

タコノアシの花序.蛸の足のような形をしているので、その名が付いた.

 

花の拡大.小さな目立たない花を付ける.

 

タコノアシの分布


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