セイヨウタンポポ

Taraxacum officinale Weber ex F.G.Figg.

 セイヨウタンポポはヨーロッパからやってきたもので、もともとはサラダの材料として栽培するために明治時代に国内に持ち込まれたものが広がったようである。国内に広く帰化しており、都市化したところから、山奥の林道まで生育している。在来種との雑種を作っており、今回の調査でDNA解析により約6割のセイヨウタンポポが雑種であることが明らかになった。そのためか、総苞の反り返り具合もさまざまで、まったく開かず、カンサイタンポポのように総苞が圧着するものも多くある。そのようなものでも総苞の形を詳しく観察すると、カンサイタンポポと区別できるが、自信の無い時は、花粉を観察して大きさがバラバラであれば外来種と判断すると良いだろう。
 今回の調査では、機械的ではあるが、タネ(痩果)の色が茶褐色のものをセイヨウタンンポポ、赤褐色のものをアカミタンポポとして区別した。また、雑種についてはDNAを調べないと判別できないので、分布図では雑種を含んでいる。

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