(資料提供)
2005年5月25日

部門展示(人文)阿波忌部(いんべ)の世界 の開催について

 
 このたび、県立博物館では、部門展示室(人文)において、上記テーマによる展示を開催することにしました。
 阿波忌部(いんべ)とは、古代の朝廷祭祀を担当した忌部氏に奉仕した集団です。吉野川市の発足に伴って消えた「麻植郡」の名称は、阿波忌部にちなんだものとして知られており、阿波の古代史を語る上で、阿波忌部は無視できません。この展示では、考古・歴史資料により、古代における実態を中心に、中世以降の伝承の展開も視野に入れ、阿波忌部の世界をご紹介します。
 
 
1 会 場 県立博物館 2階常設展示室内 部門展示室(人文)
 
2 期 間 平成17年6月21日(火)〜8月21日(日)
      ※休館日 6/27(月)、7/4・11(月)、7/19(火)、7/25(月)、8/1・8(月)
 
3 観覧料 通常の常設展観覧料(一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円)
      ※祝日・振替休日の観覧無料。土・日曜日、夏休みにおける小・中・高校生
       の観覧無料。団体2割引。
 
4 展示の構成とおもな展示資料
 (1)阿波忌部とは何か
    阿波忌部の基本資料である『古語拾遺(こごしゅうい)』の記載を紹介します。
    ・嘉禄本古語拾遺(複製)
 (2)文献に見る阿波忌部
    古代の史料に見られる阿波忌部関係の記載を紹介します。
    ・続日本紀(しょくにほんぎ)(江戸期版本)
    ・正倉院宝物あしぎぬ(複製)
    ・阿波国板野郡田上郷(たのかみごう)戸籍写
    ・倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)(江戸期版本)
    ・延喜式(えんぎしき)(江戸期版本)
 (3)忌部山古墳群
    吉野川市山川町の忌部山古墳群(いんべやまこふんぐん)は、6世紀後半の古墳群で、
   石室の構造に特徴があります。それを造営したのは阿波忌部であったと考えられていま
   す。この古墳群からの出土資料を紹介します。
    ・忌部山古墳群出土資料
 (4)阿波忌部の系譜意識―中世から近代へ―
    中世以降、阿波忌部の末裔を称する集団や忌部に関する伝承が、剣山周辺の山間部を
   中心に広く見られました。その一端を紹介します。
   ・三木家文書(複製)
   ・平成度大嘗祭麁服(へいせいどだいじょうさいあたらえ)
   ・阿波国郡邑付(あわのくにぐんゆうふ)
   ・所々真景草稿(しょしょしんけいそうこう)
 
5 展示解説
 (1)日時 7月3・24日(日)、8月14日(日)
       いずれも午後1時30分から午後2時30分まで
 (2)場所 県立博物館 2階常設展示室内 部門展示室(人文)


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