事業記録
 

 


 

■2010年5月20日(木) 事業開始。



■5月25日(水) 第1回実行委員会・第1回ワーキンググループ(展示及び関連行事の検討)。中心事業である徳島県立博物館で開催する特別陳列について検討しました。



■6月1日(水) 第2回ワーキンググループ(展示デザインの検討)。

■6月17日(木) 第3回ワーキンググループ(展示デザイン、グラフィック及びワークシートの検討)。



■6月19日(土) 徳島新聞社会部の取材がありました。



■6月25日(金) 博物館ニュースNo.79発行。表紙にアリスとミス徳島の紹介、また、特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」の案内を掲載。



■6月下旬〜7月はじめ 徳島県内及び高知県・愛媛県資料借用。



■6月29日(火) ポスター、チラシ納品。



■6月30日(水) ポスター、チラシ発送。



■7月6日(火) 特別陳列の展示作業を始めました。収蔵庫から企画展示室へ、展示予定資料の搬入。コーナー別分類など。



■7月7日(水) 展示作業、本格化。写真パネルのプリント。



■7月9日(金) ワークシート、図録(パンフレット)校了。神領小学校を訪問し、エクスカーションの打ち合わせ。



■7月10日(土) 乃村工藝社による造作工事等。

工事中の様子
終了後の多目的活動室


■7月12日(月) ミス徳島、ノースウェスト芸術文化博物館のスタッフであるブルック・シェルマンさんとともに、シアトル空港を出発。
四国内の「青い目の人形」を開梱・確認。ラベル作成に着手。また、四国放送の取材がありました。



■7月13日(火) 第2部の展示がほぼ完成しました。そして、夜10時頃、ミス徳島が関西国際空港を経て徳島に到着しました。



■7月14日(水) ミス徳島及び道具類の開梱・確認。チェック後、ミス徳島は箱に戻しました。16日午後、(株)吉徳の協力を得て展示・調整することになります。また、徳島新聞社会部の取材がありました。

確認作業中(シェルマンさん、日本通運の作業員さん)
確認を終えて記念写真


■7月15日(木) 午前中、シェルマンさんは徳島県教育委員会を訪問し、教育長に面会しました。



■7月16日(金) 午前中、パンフレット、ワークシートが納品されました。また、(株)吉徳の青木勝さんが来館され、ミス徳島の調整をしていただきました。そして夕方、スポットライトを取り付け、展示としてはセッティングが終わりました。さらに、夜になって体験コーナーなどの準備をし、ようやくすべて完了となりました。

ミス徳島の着付けを直す青木さん
やっとできあがった展示の様子


■7月17日(土) 特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」がオープンしました。実行委員やアドバイザーが次々と会場入り。事務局と意見交換などをしました。紙しばい&展示解説を2回実施(ゲストトークを含む)。
また、徳島新聞、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、四国放送の取材がありました。



■7月18日(日) 紙しばい&展示解説を2回実施。NHK徳島放送局の取材がありました。
また、ミス岐阜の会一行が来館されました。持参された青い目の人形とともに、紙しばい&展示解説の際に、手づくりの紙しばいを上演していただきました。徳島新聞社会部によるミス岐阜の会への取材もありました。



■7月19日(月/祝) 展示の手直しをしたほか、臨時で展示解説を1回実施しました。

展示に見入る観覧者


■7月21日(水) プロジェクトの一部である徳島県立図書館の企画展「図書委員が選ぶ戦争の本」がオープンしました。徳島県内の36高校の図書委員が選んだ戦争関係の本41冊が展示されています。夏休みの読書計画の参考にいかがでしょうか。



■7月25日(日)特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」の関連行事として、第3回四国地域史研究連絡協議会大会を兼ねたシンポジウム「近代四国における戦争と地域社会」が開催されました。また、これに先立ち、大会参加者を対象とした展示解説も行いました。
シンポジウムは四国4県の事例に基づく最新の研究成果が披露され、有意義でした。参加者数102人。



■7月27日(火) 藍住町に拠点を置くケーブルテレビ「AIテレビ」のスタッフが来館し、撮影のための打ち合わせをしました。8月6日に撮影し、8月22・23日の番組で紹介していただけます。


■7月30日(金) 特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」では、ハンズオン・コーナーを2箇所設けたほか、考えながら楽しく展示を見てもらおうと、子ども向けワークシートを作成・配布しています。ただ、このワークシートは手ごわいので敬遠され気味。それでも、ハッとさせられるような子どもの感性に教えられることが少なくありません。一方、ハンズオン・コーナーで子どもたちに人気があるのが、お絵かきです。青い目の人形や答礼人形をモデルにかいた作品を壁面に展示していますが、大盛況です。



■8月1日(日) 特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」の関連行事として、記念演奏・講演会が開催されました。演奏は徳島邦楽集団による「THE DOLL」、講演は原田一美さんによる「青い目の人形アリスちゃん」でした。全部あわせて90分というものでしたが、あっという間でした。すばらしい演奏・講演を聞き、1927年の人形交流の意義を深く学ぶことができたと思います。参加者数101人。
 また、朝から徳島北高校放送部の生徒たちが来館し、映像作品を作るために取材していきました。このグループの高校生や、演奏・講演会に参加された県立図書館司書のKさんに、ぶっつけ本番で紙しばいにチャレンジしていただきました。偶然ですが、2度にわたり、会場内の観覧者が楽しく集う時間ができてよかったです。
 ちなみにこの紙しばいは、答礼人形「ミス三重」の里帰りを実現させる会が制作されたものです。大きな歴史の流れは徳島の場合にも当てはまることから使用させていただいています。



■8月5日(木) 特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」にちなんだ塗り絵(アリス、ミス徳島のイラスト)を常設展ロビーの「チャレンジコーナー」に設置しました。あちらこちらで盛り上げを図るとともに、常設展観覧者を特別陳列に誘導することにつながれば、との考えからです。
 また、会期が始まってから、戦争関係の資料をお持ちいただく機会が増えました。せっかくなので、展示室に小型のケースを持ち込み、紹介することにしました。ご覧いただき、「うちにも…」みたいなお話がいただけることを期待しています。



■8月10日(火) 徳島県で唯一の「青い目の人形」アリスを所蔵する神領小学校の児童に、ミス徳島を間近に見てもらうとともに、アリスのもつ意義を改めて学んでもらう機会として設定した特別プログラム「アリスの里からこんにちは」を実施しました。駆けつけていただいた原田一美さんらによる講話もあり、充実した時間を過ごすことができたと思います。



■8月15日(日) 徳島県青少年育成アドバイザーの会の友滝さん、戸倉さん、坪井さんがおいでになり、原田一美さんの著作をもとにした紙しばい「青い目の人形アリスちゃん」をボランティアで上演してくださいました。徳島工業高校(現徳島科学技術高校)の生徒が作成したかわいらしい絵の紙しばいでした。臨時の行事でしたが、たくさんの参加がありました。ありがとうございました。



■8月22日(日) 午前、午後の各1回、展示室にてワークショップ「絵手紙をかこう!」が開催されました。講師は、東京在住の絵手紙作家竹内伸子さん。また、事業アドバイザーの染川香澄さんのサポートもいただきました。展示中のアリスやミス徳島を観察し、サインペンと色鉛筆で絵手紙をかきました。各自2〜3枚仕上げてもらい、1枚はミス徳島を所蔵しているノースウェスト芸術文化博物館に送り、残りのうちの1枚は展示させてもらうことになりました。
子どもたちは懸命に絵手紙をかき、竹内さんの講評をいただきました。1点1点、丁寧にすぐれた着眼や表現をほめてもらうことができ、とてもうれしそうでした。また、講評なしですが、保護者や職員もいっしょにかき、ついつい没頭してしまう姿もありました。
とてもいい時間を過ごすことのできたワークショップでした。

最初は説明を聞きました
人形を前にして絵をかいています
真剣な面持ちです
講評をいただいているところ



■8月23日(月) 休館日を利用して、昨日のワークショップ作品を展示しました。明日から公開します。



■8月29日(日) 紙しばい&展示解説を2回実施しました。高岡美知子さん、ペンデル・パトリスさん(金城学院大学講師)によるお話や紙しばいのほか、学芸員のガイドツアーを行いました。また、答礼人形「ミス三重」の里帰りを実現させる会、香川県親善人形の会からも来館されました。



■9月2日(木) 徳島市渋野小学校の5年生が人権学習(平和の尊さを学ぶ)一環として来館しました。特別陳列を見て、戦争と平和について考えてもらいました。



■9月5日(日) 8月15日に続き、徳島県青少年育成アドバイザーの会の友滝さんほか3人により、紙しばい「青い目の人形アリスちゃん」を上演していただきました。今回も臨時の行事でしたが、大勢の参加がありました。
そして、きょうをもって特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」は閉幕しました。会期中の観覧者数は10,364人でした。ご来館いただいたみなさまに心からお礼申し上げます。
さて、明日からは撤収と巡回展の準備です。



■9月6日(月) 特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」の第1展示室にあてた多目的活動室を明日中に明け渡さなくてはいけないので、撤去作業を進めました。午前中、乃村工藝社による造作の撤去。午後、展示ケースから資料を取り出し、第2展示室としていた企画展示室へ移動させました(明後日、日本通運の作業員さんに梱包してもらいます)。撤去はあっけないほどさっさと進むものです。



■9月7日(火) 多目的活動室の展示ケースを搬出し、同室は空っぽになりました。企画展示室の撤去も少しずつ進み、展示資料はほとんど片づきました。一方、巡回展第1弾となるつるぎ町の会場の地元小中学校への広報の準備をしました。



■9月9日(木) 日通の作業員さんに来てもらい、「青い目の人形」やミス徳島の梱包をお願いしました。また、館蔵資料や自力で返却に回る資料を撤去し、燻蒸室や保管庫へ移動させました。



■9月10日(金) 企画展示室に残っていた展示用のボード、パネルなどを片付け、特別陳列「海を渡った人形と戦争の時代」の撤去作業が完了しました。



■9月14日(火)〜16日(木)
徳島県内外への資料返却。



■9月17日(金)
巡回展「海を渡った人形と平和への願い」の第1弾となるつるぎ会場(道の駅・貞光ゆうゆう館)の会場準備をしました。実物資料は、アリスとミス徳島だけで、18日早朝に搬入します。



■9月18日(土)〜20日(月/祝)
3日間にわたる巡回展(つるぎ会場)を開催しました。総計1,467人の観覧がありました。巡回を心待ちにしていた方もいらっしゃり、スタッフとしても、とてもうれしいことでした。



■9月21日(火)
つるぎ会場を撤収し、次の会場(海陽町立博物館)へ向かいました。人形2体を展示したほか、パネル類の説明をして、引き継ぎ終了。こちらは学芸員が配置されている博物館なので、デリケートな人形以外の展示はお任せすることになっています。今回は、神領小学校所蔵のアリス関連資料も展示されます。また、新たな内容として、原田一美さんの著作の挿し絵原画が展示されることになっています。



■9月23日(木/祝)
巡回展(海陽会場)が始まりました。10月3日(日)までです。原画コーナーもいい味わいです。



■9月30日(木)
巡回展(海陽会場)でも、お絵かきコーナーは人気があるようです。力作が目をひきます。



■10月2日(土)
巡回展(海陽会場)は、いよいよ明日までの開催となりました。きょうは、ボランティアの方々による紙しばい「青い目の人形アリスちゃん」が2回上演されました。



■10月3日(日)
巡回展(海陽会場)が、無事終了しました。10日間の会期に、総計360人の方々がおいでくださいました。いよいよ次の松茂会場が最後となります。



■10月6日(水)
巡回展(海陽会場)の撤収作業及び松茂会場(松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館)への搬入をしました。



■10月9日(土)
大雨の悪天候ですが、巡回展(松茂会場)がオープンしました。17日までです。詳しい様子は松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館のホームページをご覧ください。



■10月17日(日)
巡回展(松茂会場)の最終日です。ミス徳島を県民のみなさまにご覧いただく最後の機会でもありました。この展示が終わったら、ミス徳島は東京で調査・修復をして、来年2月にアメリカのノースウェスト芸術文化博物館にお返しします。そんなことで、夕方にミス徳島お別れ会を行いました。各会場関係者、県内の実行委員や協力者、来館者等20余名の方々に参加いただき、こぢんまりとしたセレモニーとなりました。

実行委員会会長あいさつ
実行委員の原田一美さんのスピーチ
代表して「さようなら」を言ってもらいます
みんなでいっしょに「さようなら」



■10月19日(火)
巡回展(松茂会場)の撤収作業をし、アリスとミス徳島をいったん徳島県立博物館に移しました。



■10月21日(木)
アリスと関連資料を神領小学校に返却しました。やっと帰宅できたという感じでしょうか。残るはミス徳島に関係する仕事、報告書の作成など。



■10月26日(火)
24日にミス徳島を日通に預けました。そして、26日、東京・浅草橋の(株)吉徳本店で合流し、搬入・開梱。ミス徳島はしばらく吉徳に留まります。調査・補修の上、2月にアメリカへ返却の予定です。



■11月25日(木)
アドバイザーにおいでいただき、報告書編集方針について相談しました。関係者への原稿依頼を進めていきます。事務局も頑張らないといけません。



■2011年1月18日(火)
調査・補修の終わったミス徳島に対面しました。(株)吉徳本店で説明を受け、着付け直しや写真撮影の後、日通に預けました。



■1月19日(水)
ミス徳島の納められた箱が到着しました。返却までの間、保管庫に収めることになります。



■1月25日(月)
ミス徳島の返却に向けての準備が進んでいます。2月、ノースウェスト芸術文化博物館の学芸員バレリー・ウォールさんがミス徳島を連れて帰るためにおいでになります。彼女は、コレクション担当の学芸員さんです。また、実行委員会会長がお礼のあいさつを兼ねて、いっしょに渡米することになりました。



■2月24日(木)
 昨夜、バレリーさんが、看護師でもある通訳の大原早百合さん(アメリカ在住)とともに、徳島に到着しました。
 今朝、ミス徳島の調査・修復を担当していただいた、(株)吉徳の青木勝さんとともに来館いただき、説明を受けながら現状確認や税関の検査を受けました。バレリーさんは、ミス徳島について詳しいことが分かり、とても興味津々でした。



■3月1日(火)
朝、日通の美術品専用車にミス徳島を載せ、関西国際空港へ向けて出発しました。午後、空港の貨物エリアに運び込み、厳重なパッキングをしてもらいました。一方、一足先に関西にいたバレリーさん一行は、別途空港入りしました。夕方、バリーさんたちと会長がシアトルに向けて出発しました。

ミス徳島が収納されている箱をコンテナに収める作業(関西国際空港貨物エリア)
搭乗前に談笑中


■3月2日(水)
 ミス徳島と一行は無事に到着したと、会長から連絡がありました(シアトルの空港は雪で真っ白だったとか)。一安心です。また、編集作業を続けてきた報告書の校正が終わりました。いよいよ事業は大詰めです。


■3月2日 現地時間
スポケーン市にあるノースウェスト芸術文化博物館にて、ミス徳島の開梱式が行われました。

ノースウェスト芸術文化博物館(展示棟)
開梱式に際して展示されたプロジェクト関係印刷物など

■3月3日 現地時間
やはりスポケーン市にある武庫川女子大学の分校でひな祭りが行われました。「帰国」したばかりのミス徳島が飾られました。

説明するバレリーさん
地元の子どもたちと会長の記念写真

■3月6日(日)
飛行機のトラブルがあったため、1日遅れとなりましたが、会長が無事に帰国しました。


■3月11日(金)
報告書が納品され、早速発送準備をしました。請求書などがすべてそろえば事業は完了です。


■3月15日(火)
事業終了日。
お世話になった多くのみなさまに心から感謝申し上げ、この事業記録の更新を終了します。
徳島県立博物館はもちろん、徳島県の歴史系博物館界にとっても、新しい展開をもたらす事業だったと思います。ありがとうございました。

徳島平和ミュージアムプロジェクト] [徳島県立博物館