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春になると文化の森も花ざかりです.真っ先に目立つのはアオモジのちょっと黄色みがかった花です.この木はクスノキのなかま(クスノキ科)の植物なので,枝や葉からよい香りがします.まわりがまだ冬枯れの中なのでよく目立ち,いかにもここの主のような顔をしています.しかし,アオモジは昔からここにあったわけではありません.もともとは本州西部と九州に分布していたのですが,切り花用として栽培されていたのが逃げ出したものです.
最近,猛烈な勢いで増えていますが,たくさんの実を付けるので,それを鳥が食べて,糞に混じって種子がばらまかれているのでしょう.少し前までは珍しい木でしたが,最近ではあちこちで見かけるようになりました.