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文化の森の謎の植物：コブシ
文化の森には不思議な植物が生えています．早春に白い花を咲かせるコブシです．コブシは博物館の裏にも植えられています．それとは違って，自然に生えているコブシが裏山の中腹付近の雑木林で見つかりました．
コブシはモクレン科の高木で，他の地域ではそれほど珍しくありませんが，四国には自生がないと言われています．たまにコブシが見られることもありますが，栽培していたものが逃げ出したものと考えられています．
徳島県の那賀郡相生町の山中で，コブシモドキというコブシに似た植物が見つかりました．コブシモドキは，日本のコブシのなかまの中ではコブシに最も近いことがわかりました．しかし，四国には分布していないコブシに近いということなので，コブシモドキがどうやって生まれたのかが現在でも謎です．
文化の森で見つかったコブシが自生なら，コブシモドキの謎をとく鍵になりますが，コブシはいろいろな場所に植えられているので，その種子が鳥などによって運ばれたものかもしれません．