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春の厄介者：スギのつぶやき
春爛漫，この季節は誰もがウキウキした気持ちになります．でも，花粉症の人にとってはつらい季節でもあります．毎日花粉量の予測の新聞とにらめっこし，「今日は花粉が少ないな」とか，「今日はマスクをしていこう」とたいへんです．この花粉症の犯人として，厄介者の代表になっているのがスギ（杉）です．
スギは日本特産の植物で，柱や板などの建材を得るのに欠かせない大切な樹木の一つです．そのためにどこに行っても山にはスギが植えられています．この木は花粉を風で運ばせています．「風まかせ」なので，他の花に花粉が飛んでいくとは限りません．できるだけ，たくさんの花粉を作ってばらまく方が有利です．それでスギはたくさんの花粉を作り，風によって空中にばらまくのです．それはスギが子孫を増やしていくために必要な作業なのです．
「一生懸命生きているのに，厄介者扱いしなくても....」とスギのつぶやきが聞こえてきそうです．