インターネットの活用(学名編)

2008年6月
   実践編1実践編2


最近では外国からたくさんの植物が入ってきているので,学名を調べる(同定する)のもたいへんです.インターネットを使いながらその作業を行う方法について書いてみます.
学名が苦手という人は下記のサイトがまとまってますので一読を薦めます.

植物の学名について調べる | 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_400160.html

私がよく使うサイトは下記のようなものがあります.

■全般
グーグル
http://www.google.com/webhp?hl=ja
検索サイト.いろいろな言葉入力して検索できる.画像や地図も検索できる.
 例:タカネバラの画像を検索する

http://images.google.com/images?hl=ja&q=%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%A9&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi

■地名・地図・空中写真
※学名とは関係ありませんが,調査などに役にたつので掲載しておきます.

グーグルマップ
http://maps.google.com/maps?hl=ja&tab=il
地図を表示したり,航空写真を重ねたりできる

マップファン
http://www.mapfan.com/
地図を検索・表示できる.ルートマップの作成が可能.

ウォッ地図
http://watchizu.gsi.go.jp/mapsearch.html
国土地理院のページ.1/25000の地図が表示できる.

国土情報
http://w3land.mlit.go.jp/cgi-bin/WebGIS2/WF_AirTop.cgi?DT=n&IT=p
空中写真(やや古い)が表示できる.

オルソ化した空中写真l
http://orthophoto.mlit.go.jp/ortho_map.htm

■植物の学名を調べる

日本植物名検索(y-list)
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_srch_easy.html
日本産の植物の原記載などを調べることができる.
たとえばユキヨモギで調べると,下記のような内容が出てくる.

Artemisia momiyamae Kitam.  ユキヨモギ 図鑑 (平)草本3: 173; (保)草本1: 57; (至)1509;  文献: A. P. G. 3: 97 (1934), in Mem. Coll. Sci. Kyoto Imp. Univ. ser. B, 15 [Comp. Jap. 2]: 425, t. 11 (1940), in Ohwi, Fl. Jap. ed. Engl.: 897 (1965); Ohwi, Fl. Jap.: 1195 (1953); Y.R.Ling in Bull. Bot. Res. (Harbin) 12(1): 48 (1992). Type: Kanagawa, Inamuragasaki prope Yuigahama (Y.Momiyama, 5 Oct. 1933, KYO).

※ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2008年6月10日).

A. P. G.,Bull. Bot. Res. →文献の略号 A. P. G.は植物分類地理 わからない場合は International Plant Names Index で調べる.
KYOは標本庫の略号で,わからない場合はIndex Herbariorumで調べる.


International Plant Names Indexで著者名や文献の略号,学名の原記載を調べる.
http://www.ipni.org/ipni/publicationsearchpage.do(文献の略号の場合)

Index Herbariorum(世界の植物標本庫を載せたもの)
http://sciweb.nybg.org/science2/IndexHerbariorum.asp

ここでKYOを調べてみると,Kyoto University(京都大学)のこととわかる.
よって上記のユキヨモギの場合は北村四郎氏によって1934年に記載されており,そのタイプ標本(籾山氏によって由比ヶ浜の近くの稲村ヶ崎でとられたもの)は京都大学におさめられていることがわかる.,

■文献を調べる

国会図書館:登録をすればコピーサービスで取り寄せ可能
https://ndlopac.ndl.go.jp/

ネット上で文献を見ることができるサービスが増えている

植物学雑誌
 http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=jplantres1887

植物分類学会(APG,分類)
 http://ci.nii.ac.jp/organ/journal/INT1000001576_jp.html

Flora of Japan
 http://foj.c.u-tokyo.ac.jp/gbif/foj/

外国産のフロラはネット上で文献を見ることのできるサイトが多い
E-FLORA :Flora of China,Flora of North America
 http://www.efloras.org/

標本の画像も見ることができる.例:Senecio madagascariensisのisotypeの画像
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=12&taxon_id=250005130

Flora of Taiwan
 http://tai2.ntu.edu.tw/fotdv/fotmain.htm

■標本画像

ミズリー植物園(原記載,染色体数,文献,標本画像など多岐にわたる)
 http://www.mobot.org/

ニューヨーク植物園
 http://sciweb.nybg.org/science2/vii2.asp

中国(植物誌なども閲覧可)
 http://www.cvh.org.cn/

ロンドン自然史博物館
 http://internt.nhm.ac.uk/jdsml/mils/index.dsml?istopmenu=true&topcat=research

キュー植物園
 http://apps.kew.org/herbcat/navigator.do

■レッドデータブック
環境省(2007年のレッドリストがある)
 http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_sy.html?

日本のレッドデータの検索
 http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=spec

ほかにもたくさんあるが黒沢さんのページがよくまとまっています.
http://www2.educ.fukushima-u.ac.jp/~kurosawa/links-taxon.html

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このページに関するお問い合わせは作成者:小川 誠(徳島県立博物館)

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