携帯写真に経緯度情報を埋め込む


 携帯で撮影した写真に経緯度情報(GPS情報)を埋め込むことができます.写真に使われるJPEG画像にはexif情報というのを埋め込むことができ,撮影日や機種などさまざまな情報を埋め込むことができます.その写真をexif情報を読み込むことのできるツールを使えば,後からその記録をみることができます.
 AUの携帯電話であるSONY製W44Sで,写真に経緯度情報を埋め込む方法を説明します.
 まず,普通に写真を撮影します(右図1).次にGPS情報を取得します(右図2).そうすると現在位置の確認中の画面(右図3)がでますので,しばらくすると完了のメッセージが出ます(右図4).それを保存すると経緯度情報が埋め込まれます.
 ただし,携帯電話のGPS機能を使った位置の取得は衛星の電波の弱いところではかなりのずれがでてしまいます.この機種ではその精度が衛星のマークで表されます.右図4の赤で囲いましたが,3個のうち1個しか受信できていませんので,電波状況が悪く位置を正確に示していない可能性があります.せめて2個,望ましいのは3個が表示される状態ですので,電波状態の良い開けた場所に移動してください.

1.携帯電話で写真を撮影する.

2.機能のGPS情報を選択する.


3.現在位置を取得する.

4.GPS情報の取得完了.

 右の写真はAUの携帯で実際に撮影したものですが,撮影後に経緯度を埋め込んだものです.この経緯度情報を表示してみましょう.

右の図はWinddows用のソフトを使ってみたものです.いろいろな情報が表示されますが,GPS情報をみてみると
 経度  34°119.06 [DMS]
 経度  134°2927.53 [DMS]
 測地系 WGS-84
という値が表示されています.ここでWGS-84は世界測地系です.DMSというのが単位が度分秒を示しています.ここで気をつけないといけないのが134°2927.53 というのは134度29分27.53秒ですが, 34°119.06は34度1分19.06秒です.このソフトでは1分のように分の桁が一桁の場合01とは表示されず1としか表示されませんので桁を間違えないようにしなければなりません.

 得られた値を四捨五入して整理すると今回の値は

北緯

東経

表示

34°119.06

134°2927.53

調査票への入力

34度1分19秒

134度29分28秒

となります.この表示はソフトによってまちまちですので,くれぐれも測地系や単位,桁数は間違えないようにしてください.


 Macの場合は GraphicConverter を使うと簡単です.

GraphicConverter の画像ブラウザで写真の入ったフォルダを開きます(右図)。
すると経緯度を埋め込んだ写真には右上に赤い衛星マークが付きますので、その画像を選んでおいて、メニューバーの赤い衛星マークをクリックして「Google Earth内で位置を表示」を選択します(下図)。

するとGoogle Earthが自動的に立ち上がり、その位置の衛星写真を示してくれます。その下側に経緯度が表示されます。


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http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=340119.06&l=1342927.53