自然環境調査における携帯電話の活用:位置情報の記録

GPS携帯電話で場所を記録する


位置情報の記録とは

 多くの自然環境調査ではどの場所で調査を行ったのか記録する必要があります.
 地図に調査地点のマークをつけて記録する方法もありますが,調査地が大量に有る場合は保存がたいへんです.また,地名や住所で記録する場合は,正確な地点を示す事ができないケースが多くあります.さらにその情報を利用して,統計をとったり分布図を作成したりしますので情報処理がしやすい記録法が望まれます.これらの理由から経緯度で位置を記録し,メッシュにまとめることにより,分布図などの地図に表す方法がとられます.

 

GPS携帯電話で場所を記録する方法

 経緯度による記録の問題点 でまとめましたが,GPSなどを使って経緯度で場所を記録する場合は
  測地系を統一する
  度分秒の単位を統一する
 の2点が重要です.これは後でもどの方法を用いたかがわかれば変換できますが,市民参加の調査のように多くの人が参加する調査では統一しておいた方が良いでしょう.
タンポポの分布調査では,世界測地系を使い,度・分(60進法)・秒(60進法)の単位で記録するように決めました.ハンディ型GPSを使う場合は測地系の設定でJGD2000かWGS84,単位の設定でddmmss(度・分・秒)を選ぶと良いです.

 

それでは携帯電話でGPS情報を得るやり方を紹介します.携帯電話のサービスの中には有料のものも多くあります.よく料金を調べてから使いましょう.

1.携帯電話で経緯度を調べよう

携帯電話のGPSを埋め込む機能を使います.GPSの衛星がつかまえられる開けた場所で使うことができます.

2.携帯電話の地図サイトで経緯度を調べよう

携帯電話の地図サイトではGPS情報を送ることにより,自分の位置を地図上に示すことができます.GPSの衛星がつかまえられる開けた場所と携帯電話の電波状況がよい場所で使えます.

3.経緯度を埋め込んだ写真を撮影しよう

携帯電話で撮影した写真にGPS情報を埋め込むことができます.それにより周りの場所を写した写真と位置情報を同時に記録することができます.GPSの衛星がつかまえられる開けた場所で使うことができます.

4.カーナビを使って経緯度を調べよう

今ではカーナビを搭載している車も増えました.それを使って経緯度を調べましょう.

 

 


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