携帯電話で経緯度を調べよう

AUのGPS携帯であるW44s(Sony製)を例にして紹介します.他機種についてはマニュアル等で調べてください

※携帯電話のサービスの中には有料のものも多くあります.よく料金を調べてから使いましょう.

1.メールの画面を呼び出し,左下の機能ボタンを押す.

2.引用を選ぶ

3.GPS情報を選ぶ

 

4.「現在地を取得」を選ぶ

5.経緯度を取得します.
  しばらく待ちましょう.

6.完了です.

 

7.経緯度が取得できました.

この機種の場合衛星3個が最良の電波状況となります.上の画面ですと,2個となりますのでやや悪い状態です.より開けた場所に出かけるとよいでしょう.

AUの場合,まず衛星を調べ,それがあればかなり正確な値になります.上が開けていない場所ですと衛星が調べられませんので,携帯電話の基地局から割り出した値となります.これは結構ずれますので後で地図を使って補正するとよいでしょう. ずれを示した例


今回は下記のような文字列がでました.この場合はAUのサービスの一つであるEZナビウオークの地図サイトに接続するためのURLです.

http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=1&lat=%2b34.04349&lon=%2b134.53298&fm=1

ここに経緯度情報が埋め込まれています."%2b"というのは"+"を示す記号です.
lat=+34.04349から北緯34.04349,lon=+134.532398から東経134.532398と推測できます.ここで問題になるのが測地系と単位の表記です.すなわち,
  A.世界測地系か日本測地系か
  B.表記する単位は度分秒(ddmmss)か度(dddddd)か?
これを自分が使うツールで最初に決めてやれば,次に同様のやり方で経緯度を取得すれば同じ読み方が使えます.

上記のAとBの項目についてはこのページをご覧ください.


測地系や単位を調べる方法

測地系や単位の表記が違えば,地図上で示される地点が違います.それを利用して測地系や単位を調べることができます.

今回の http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=1&lat=%2b34.04349&lon=%2b134.53298&fm=1 はクリックすると地図が表示されますので,その地点がわかりますね.四角に十時線があるのがその地点です.

それを"うぉっちず"で示してみます.
http://watchizu.gsi.go.jp/mapsearch.html#coordinates
に経緯度をいれて場所を示すところがありますのでそれを使います.

北緯34.04349と東経134.532398が世界測地系で,度分秒の単位と仮定し,"うぉっちず"の入力形式に合わせて340434.9と1345329.8を入力し検索ボタンを押します.

どうでしょう.真っ青な画面が表れました.上の推測が当たっていれば右図と同じようなものが表示されないといけません.なんか変ですよね.

 

次に世界測地系はあっているが,単位が度であると仮定してみましょう.34.04349度は34度02分36.6秒,134.53298度は134度31分58.9秒となります.

それを再び"うぉっちず"で示してみます.すると,上のEZナビウオークの地図と同じになります.

結果としては今回の機種と方法を使った場合は,世界測地系で単位が度になっていることがわかります.

同じAUでも機種が違えば,この結果は異なります.また,AUではパラメータによって測地系を切り替えることができますので,経緯度を取得する方法が違えば,同じ機種でも違う可能性があります.

携帯に限らず, 
A.世界測地系か日本測地系か
  B.表記する単位は度分秒(ddmmss)か度(dddddd)か?
をしっかり最初につかみ,同じやり方で経緯度を記録することが大切です.

 


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