2005年度

イベント企画運営スタッフの活動

〜ボランティアによる企画事業を推進しています〜

 博物館では、常設展示室の活性化に取り組んでいますが、より新しい観点からの利用の促進を図りたいと考え、県民参加により常設展示室を使った企画事業を進めることにしました。
 目標は、9月23日(秋分の日)と11月3日(文化の日)に常設展示室内で開催するイベントをつくりあげ、また実施することです(11月3日は、博物館主催の「文化の日フェスティバル」の一部を構成することになります)。この趣旨に賛同し、イベント企画運営スタッフとして活動していただけるボランティアを公募しました。結果として11名の方に活動していただけることになりました。
 このページでは、ボランティアのみなさんの活動状況をお知らせします。ご覧になって興味をお持ちになった方は、博物館にお問い合わせください。


募集 3〜4月

 これまで、当館のボランティアは友の会の会員にお願いすることが多く、まったくの公募型は初めてのことでした。不安と期待の入り交じる中、募集案内の配布、応募受付が始まりました。はじめは出足が鈍かったのですが、新聞報道などのおかげで少しずつ応募が集まりました。
 そして4月24日の応募締め切り日。何とか活動が始められる目途がつき、担当スタッフは安堵したのでした。

説明会 5月14日(土)

 顔合わせの会合。自己紹介や今後の予定、博物館の仕事などについての説明をしました。話し合った結果、第1・3土曜日を定例の活動日に決めました。館内の見学をした後、解散。初対面とは思えないほどうち解けた雰囲気になり、今後の展開がとても楽しみになりました。
 この日参加できなかった方には、翌日においでいただいて、趣旨説明などをしました。

ミーティング 6月4日(土)

 実質的な活動としては第1回目となりました。天気が悪いこともあって、出席者5名でちょっと寂しい会合となりました。
 活動の目標や、実際にやりたいこと、やったらいいなと思うことを思い思いに発言したり、書き出したりしていきました。職員が思いつかなかったような意見も出てきます。お茶を飲みながら、ワイワイ言っているうちに時間が過ぎました。アイディアが出つくしたところでまとめて掲示し、さらに意見交換をしました。もう少しアイディアを出したり、熟成させたりした方がよいので、今回は集約をせずに終わりました。
 次回(6月18日[土])には、もっと大勢の参加でにぎやかになりますように…。

ミーティング 6月18日(土)

 前回に続いて活動内容の案を出したり、まとめていく作業をしました。今回は、出席者10名。お子さま連れの方もいらっしゃったので、とてもにぎやかな会合になりました。
 ホワイトボードに貼りだした案を見ながら、追加提案の作業。続いて、自らの力で実現したいもの、実現可能性の高いものを選んでいきました。ちょっととまどい気味でしたが、積極的に発言される方に元気づけられて、次々と希望するイベント内容が出てきました(せっかくですから、楽しく積極的にやらなきゃソンです)。最後に、選ばれた内容を7つのパートにまとめ、それぞれの責任者を決めました。ここまで来ると、自ら名乗りを挙げる人ばかり。いい雰囲気でした。
 次回(7月2日[土])には、各パート責任者がまとめた企画案を検討する予定です。

ミーティング 7月2日(土)

 出席者8名。イベントの具体的な中身の検討作業をしました。全部で7種類の案の中身について話し合い。かなり詰めた企画案が出されている草木などを利用した昆虫模型づくり(+LED工作のデモ)、化石の擬似発掘ないしはクリーニング、海草のはがきづくりは、当確。食べ物づくり(もちろん試食付き)、クイズ、短歌会、衣裳の試着については、もう少し考えていこうということになりました。
 あわせて展示室内での「出店場所」なども考えました。
 次回(7月16日[土])には、実際に展示室で場所を考えたり、継続審議扱いになっている企画を検討したりする予定です。

ミーティング 7月16日(土)

 出席者6名。前回の続き。個別の内容について、責任者の提案をもとに「あーでもない、こーでもない」と…。でも、ようやく具体的な準備や人員配置が見え始めました。小道具などの試作品を持参された方もいらっしゃいます。考えてみたら予行演習の9月23日なんてもう目の前!ちょっと焦りも感じ始めました。
 次回(7月23日[土])、イベント名称や全体のコーディネートについて話し合い、以後は各コーナー等の単位で個別の準備作業を進めることになります。

 

ミーティング 7月23日(土)

 出席者7名。イベント名称や各コーナー単位での準備計画について話し合いました。今回決まった名称は「博物館Vキング〜ボランティアスタッフが贈る秋の博物館まつり〜」。幼稚園や小学校低学年の子どもたちにはやっている虫キングのひっかけです。9月23日には、工作やクイズ、短歌など、盛りだくさんのイベントが、常設展示室で開かれることになります。
 8月の間は個別に準備を進め、9月10日に全体で打ち合わせをします。

それぞれに進む準備作業 8月

 持ち分の決まったボランティアのみなさんは、それぞれに担当コーナーの準備に取り組んでいます。いっせいではなく、個別のペースで博物館に来たり、自宅で作業したりと、動きが進んでいます。材料集め、実施に向けてのテスト、広報の準備…。淡々と、でも、着実に9月を目指しているのです。

9月23日用のちらしができました

ボランティアの方々がデザインしてくれたものをベースに,場所,内容などを加えました.

vキング

ちらしはこちら 

ミーティング 9月10日(土)

 出席者6名と少人数ではありましたが、各コーナーの内容確認、時間や必要人数などを話し合いました。パンフレットやパネル、スタッフTシャツの原案も持ち寄られ、検討しました。実務的な作業にかかりっきりのミーティングでした。初めてのボランティア企画「博物館Vキング」はもう間近なのです。

合同準備 9月17日(土)

 古代米を配合したご飯を炊く実験、変身コーナー用パネルの制作、スタッフTシャツの作成(アイロンプリント)などを行いました。ワイワイ、ガヤガヤとにぎやかな一時でした。
 次は、9月22日の夕方に会場準備を行います。

会場準備 9月22日(木)

 いよいよ明日は、第1回目の「博物館Vキング」。もともとは予行演習という位置づけでしたが、一般公開で行うという点では、予行も本番も区別がありません。
 午後5時の閉館後、ボランティアスタッフと関係する職員が集まり、会場の準備に取り組みました。机やパネルを運んだり、コーナーの飾り付けや必要な物品の配置などをしました。
 明日は多くの方のご参加をお待ちしています。

第1回博物館Vキング開催! 9月23日(金/秋分の日)

 ボランティアスタッフが「やりたい!」という気持ちをたっぷり込めて準備した、第1回目の「博物館Vキング〜ボランティアスタッフが贈る秋の博物館まつり〜」を開催しました。
 海藻おしばの体験、化石発掘体験、草木工作、短歌づくりをはじめ、盛りだくさんのメニューを用意した会場(常設展示室など)は終日にぎわいました。参加者数約430名でした。ボランティアのみなさんも、「できた」という実感を得たようです。ご来館くださいましたみなさま、ありがとうございました。
 今度は11月3日(文化の日)、博物館文化の日フェスティバルに合流し、バージョンアップした第2回博物館Vキングを開催します。お楽しみに!

ミーティング 10月1日(土)

 出席者5名。9月23日のVキングの反省や11月3日の第2弾に向けての打ち合わせをしました。よりよいイベントを実施したいという思いがあふれていました。
 今後はそれぞれの担当ごとに準備を進め、11月2日に会場設営を行います。

11月3日用のちらしができました

今回もボランティアの方々がデザインしてくれたものをベースに,場所,内容などを加えました.また,11/3の第2回Vキングは博物館文化の日フェスティバルとして開催し,スケッチ大会も行いますので,それも加えてあります.

 

文化の日フェスティバル

vキング

ちらしはこちら 

ドングリクッキーの試作 10月

 11月3日の第2弾に向けて、とくに大きな取り組みとなるのはドングリクッキーづくりです。9月23日とは違ったことをするので、準備が必要です。10月10日、雨の中をボランティアスタッフと職員がドングリを集めに行き、さらにドングリの加工、クッキーづくりへとステップを踏んでいます。成果は上々なので、ぜひ当日をお楽しみに。

 試作工程の写真を一挙公開!

1. ドングリを炒ります

2. 炒ったドングリ

 
 

3. 皮を剥くためにたたきます

4. 皮を剥きます

 
 

5. 皮を剥いたドングリです

6. 粉にします

 
 

7. できあがったドングリ粉

8.クッキーを作りました

 
 

9. いよいよ試食!モデルは嶋田大地くんです。

会場準備 11月2日(水)

 いよいよ明日は、文化の日フェスティバル(第2回目の「博物館Vキング」)です。午後になると、少しずつ準備がスタートし、あわただしくなりました。
 そして、午後5時の閉館後、ボランティアスタッフと職員で会場の準備に取り組みました。今回はボランティア企画とともに、博物館が用意したコーナーもあります。盛大なフェスティバルとなりますように。

文化の日フェスティバル(第2回博物館Vキング)開催! 11月3日(木/文化の日)

 バージョンアップした第2回目の「博物館Vキング」を開催しました。今回は博物館側で準備したスケッチ大会などとともに、盛大な「文化の日フェスティバル」となり、来館者は1,000人を超えました。
 貝を使ったLED工作コーナー(阿南工業高等専門学校協賛)、ドングリクッキーの試食、レプリカづくりなどの新しいメニューや、前回同様大人気だった化石発掘体験、静かに人を引き寄せた短歌づくりなどを展開し、楽しい1日を演出できたのではないかと思います。目標としてきたイベントを終え、満ち足りた思いを抱きつつ、解散しました。
 今月中に活動全体のまとめの会を開き、終了となります。

 

 ※「和歌(うた)で詠む博物館」作品集をご覧ください

ミーティング 11月19日(土)

 出席者6名。無事にイベントを終え、この半年間の活動を振り返りました。自分自身が学び、楽しめたこと、そして、イベントが成功したことを確かめつつ、博物館への要望や今後のボランティア活動のあり方についても意見を出してくださいました。まだまだ、やることがある。そんな雰囲気が伝わってきました。
 関わった職員にとっても、学ぶことの多い半年間でした。初めての公募ボランティア活動はこれで幕を閉じますが、これから今回の成果を継承・発展していくための取り組みを考えていくことにします。いろいろな人たちが活動し、交流する―そんな博物館を目指していきたいと思っています。


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