時間と手間はかかるけど環境に優しい紙の作り方

実際の作業編


作業の手順のPDF


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6月ごろ,タケノコから芽が伸びた若い竹を採集する.
※今回は手で簡単におれるくらいのやわらかい竹を使ってみました.堅くなった竹の場合は試していない.木の皮,草などでも可能だと思います.夏休み前に採取し,夏休みの終わり頃紙漉きをすることも可能.

1cmくらいの長さに細かく切って,10%くらいの重曹を溶かした水に浸ける.ふたをして雨のかからない屋外へ放置.
※布にくるんで木槌でたたいてばらばらにしておくと良いかも.時間をかける分,草木の灰をとかした水でも良いかも.

夏期だと3ヶ月くらいで柔らかくなる.

5ヶ月くらいの状態:左-重曹で処理,中-それをミキサーで攪拌,右-水酸化ナトリウム溶液で処理し,ミキサーで攪拌
水酸化ナトリウム溶液の方が繊維がばらばらになっているが,重曹でもたたけば細かくなる.

水洗いし布に来るんで,木槌でたたいて繊維をばらばらにする.
後は通常の紙漉きと同じ.

この方法だと熱を使わないのでCO2は出ないし,重曹や草木灰が使えるので環境に優しいはず.
こんな紙ができました.