人間に光あれ -被差別部落に生きた人びと-【企画展】
20世紀が終わろうとする今もなお、部落差別は生き続けており、同和問題は解決されていません。
ところで、私たちは、被差別部落の人びとがあゆんできた歴史や、そのなかではぐくまれてきた文化について、どれほどのことを知っているでしょうか。
この企画展では、被差別部落の生活文化について、さまざまな角度から紹介します。展示を通じて、人びとのたくましいくらしぶりや社会を支えてきた力について、理解を深めていただく機会となることを願っています。
おもな展示資料
・検地帳、差別戒名墓碑など近世資料
・「解放令」布達文書
・改善運動・融和運動関係資料
・全国水平社荊冠旗(けいかんき)など水平社運動関係資料
・徳島県の被差別部落の生業関係資料
・三番叟(さんばんそう)まわし道具
差別戒名墓碑〔複製〕 死後につけられる戒名にまで差別が及んでいだことが分かる。(大阪人権歴史資料館蔵)
守住貫魚筆 十二カ月屏風のうち懸想文売り
懸想文売りは、近世京都で祇園社の犬神人が行っていた。犬神人には被差別民が編成されていた。(当館蔵)
会期
平成6年4月26日(火)~5月29日(日)(休館日 月曜日・4月29日)
会場
当館企画展示室・21世紀館多目的活動室
観覧料
無料
関連企画 芸能から人権を考える
日時
5月15日(日) 13:30~16:00
21世紀館イベントホール
内容
講演「被差別民衆と芸能」山路興造氏(京都市歴史資料館長)
芸能実演「猿まわし」猿舞座
関連企画 映画から人権を考える
日時
5月22日(日) 13:30~16:00
会場
21世紀館イベントホール
上映作品
「潤(ユン)の街」