博物館ニューストップページ博物館ニュース133(2023年12月1日発行)草原とともに去ったチョウ(133号表紙)

草原とともに去ったチョウ

チャマダラセセリの写真

 チャマダラセセリは、北海道・本州・四国に分布する20~30mm程度の可憐なチョウで、生息地が草原にかぎられています。徳島県では西部の草原に生息していましたが、20年以上その姿が確認されていません。かつて、草原はハギやススキなど、牧草や茅葺き屋根の材料を採るために、人の手で維持されていました。しかし、人びとの生活が変わり、草原が利用されなくなり失われると、このチョウも生息地と食草を失い、姿を消したようです。


 常設展示室の自然史コレクション「とくしまのチョウ」(会期:令和6年1月10日(水)~4月7日(日))では、徳島県の多様なチョウについて紹介します。

 (動物担当:外村俊輔)

 

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