調査研究


令和3年度

個人研究

(1)博物館等の展示及び収蔵に関する環境・設備の調査

展示室、収蔵庫の温度・湿度の変動と有機酸・アンモニアの発生状況について調査した。

(2)水銀朱の生産に関する研究

辰砂をすり潰して水銀朱を生産する工程のうち、水簸工程についての研究を行った。

(3)赤外線調査

県内市町の育委員会、博物館・資料館、個人等の依頼を受け、棟札などの調査を行った。

(4)博物館資料の考古学的調査

考古資料と関連のある美術工芸資料について考古学的な調査を行った。

他機関との共同研究

●蛍光エックス線分析法による赤色顔料の調査

遺跡から出土した赤色顔料付着資料について、蛍光エックス線分析法による材質調査を行った。(公益財団法人徳島県埋蔵文化財センターと共同)。

 

研究成果の公表

●植地岳彦(2022.3)「古鏡帳」の三角縁神獣鏡について.徳島県立博物館研究報告,(32):75-83

●植地岳彦(2021.10) 水銀朱の生産,水銀朱の生産と使用 令和3年度「史跡若杉山辰砂採掘遺跡」普及啓発講演会 朱を考古学するpart5 資料集:1-6.

●植地岳彦(2021.12)ここに遺跡があります-トンネル内に描かれた絵と板野町の弥生遺跡-.徳島県立博物館ニュース(歴史散歩),(125):6.

●植地岳彦(2020.3)金属製考古資料の発錆に関する基礎調査.徳島県立博物館研究報告,(30):63-74. 

●植地岳彦(2020.3)遺跡から出土した鉄製品はどのように保存するのですか.徳島県立博物館ニュース(Q& A),(118):7

●植地岳彦(2020.1)朝倉下下経田遺跡出土品に付着する赤色顔料の材質調査.(公財)愛媛県埋蔵文化財センター編「「朝倉下下経田遺跡」埋蔵文化財発掘調査報告書198」(公財)愛媛県埋蔵文化財センター:409-414.

●植地岳彦(2019.9)博物館60 年前にうまれた博物館.徳島県立博物館ニュース(表紙),(116):1.

●植地岳彦(2019.3 )阿南市北の脇海岸の古銭.徳島県立博物館研究報告,(29):29 ‒ 36.

●植地岳彦(2019.2 )コラム3 鉄製考古資料と長国の埋蔵文化財.長国の埋蔵文化財5周年記念図録:22.

●植地岳彦(2018.9 )銅製品のサビを見てみよう─北の脇一括出土銭の観察から─.徳島県立博物館ニュース(Culture Club),(112):2 ‒ 3.

●岡本和彦*・植地岳彦(2018. 3)小松島市現福寺所蔵釈迦誕生仏の保存科学的調査.徳島県立博物館研究報告,(28):63-74. 

●植地岳彦(2017.6)表面が黒っぽくすすけた木の板に何が書いているかをしりたいのですが.徳島県立博物館ニュース(Q&A),(107):7.

●植地岳彦(2017.03)朱の材質調査.徳島県教育委員会編「赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査 採掘遺跡 土器編」, 徳島県教育委員会:36-40.

●植地岳彦(2017.03)赤色顔料採掘技術の実験と復元(2)―辰砂採掘における水簸作業の有効性の検証―.徳島県教育委員会編「赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査 採掘遺跡 土器編」,徳島県教育委員会:41-44

●植地岳彦(2016.12)徳島城下町跡から出土した木製品の保存処理について.徳島県立博物館ニュース(情報ボックス),(105):6.

●植地岳彦(2016.6)保存科学の仕事.徳島県立博物館友の会会報アワーミュージアム,(58):7-8.

●菅原康夫・藤川智之・植地岳彦(2011.3)三好市西祖谷山村 榎鉾神社所蔵の銅鐸-榎銅鐸 保存科学的調査.徳島県埋蔵文化財センター研究紀要 真朱,(9):18-22.

●植地岳彦(2009.6)出土木製品の保存方法に関する小考.一山典還暦記念論集 考古学と地域文化.一山典還暦記念論集刊行会:579-586.