展示


常設展

3 先史・古代の徳島

VRでみる

常設展では、「先史・古代の徳島」として、およそ2万年前から11世紀ごろまでの時代について展示しています。徳島に初めて人がやってきてから、自然環境の変化や東アジアとの交流の中で、生産技術や社会構造を変化させながら、現在の徳島県へとつながる「阿波国(あわのくに)」が誕生するまでの人々の姿を紹介します。

4 中世の徳島

「社会とくらし」の展示の一部で、考古資料を展示しています。

ミュージアムストリート

北の脇海岸で出土した銅銭を紹介しています。どこにあるか、探してみてください。



2023年度

令和5年度企画展

朱を求めて-若杉山辰砂採掘遺跡からみる徳島の弥生時代-

令和5年度企画展 朱を求めて-若杉山辰砂採掘遺跡からみる徳島の弥生時代-

史跡「若杉山辰砂採掘遺跡」から出土した石器が重要文化財に指定されることになりました。今回の企画展では、これら若杉山辰砂採掘遺跡から出土した遺物を起点として、水銀朱生産関連遺物と共に鉄器や勾玉・ガラス玉といった玉類が出土する遺跡、水銀朱の使用例が多い墳墓の様子、青銅器の祭祀にも触れながら、若杉山辰砂採掘遺跡で人々が活動していた頃の徳島の様子について紹介していきます。さらに、弥生時代前期・中期や縄文時代における水銀朱の扱われ方と比較して、若杉山辰砂採掘遺跡に水銀朱が求められた理由を探っていきます。

開催日

令和5年(2023)4月22日(土)〜5月28日(日)

開催時間

9:30〜17:00

会場

 徳島県立博物館 企画展示室


【展示解説】
〇日時

●4月23日(日)
●5月5日(金 祝日)
●5月28日(日)
いずれも13:30~14:30


○場所

博物館企画展示室(1階)


○講師

植地岳彦(博物館学芸員)


○定員


2022年度

歴史・文化コレクション

「土器・焼物大集合」

会期 9月13日(火)~12月18日(日)

土器や焼物には、主に生活の道具として使用された長い歴史があります。徳島では、およそ1万年前に縄文土器が出現しており、現在に至るまでその歴史は続いています。この展示では徳島県内で出土した資料を中心に、土器・焼物の知っておきたいポイントを紹介します。


2020年度

部門展示

発掘された木の道具

会期 4月14日(火)~ 6月14日(日)

展示資料数 205点(館蔵資料2 点)「木」は、人間の生活の中で、道具などの材料として古くから利用されてきたが、そのほとんどは長い時間の間に朽ち果て現在まで残るものは少ない。徳島県内でごくまれに発掘調査で出土し、保存処理された木製品を展示し、古代から近世の生産や信仰などを紹介した。


2019年度

特別陳列

博物館60周年記念展 とくしまタイムトラベル―過去・現在・未来―

 徳島県に総合博物館が開館したのは1959年12 月10 日で、2019年で60 周年となった。当初、「徳島県博物館」として県下すべての小・中学校の児童・生徒をはじめとする、県民の多額の寄付によって眉山の麓に建設された博物館は、文化の森に移転してからも「県民の博物館」として県民とともに活動し、現在に至る。令和元年には常設展示室のリニューアルに向けて、県民ワークショップやインクルーシブデザイン・ワークショップによって新しい展示を県民と協働でつくっていくなど、「県民の博物館」の歩みは、今も発展しながら続いている。

 この特別陳列では、博物館設立60 周年記念として、博物館の分野を越え、昭和30 年代からの徳島の歴史や世相の変化と照らし合わせながら「県民の博物館」の歩みを振り返るともに、常設展示室リニューアルによって変わる「新しい博物館」のプロモーション展示を行った。

●主催 徳島県立博物館

●会期 2019年10月5日(土)~ 11月10日(日)

●会場 博物館企画展示室

●展示構成

プロローグ

第1章 とくしま 現在・過去・未来

第2章 徳島県博物館と徳島県立博物館

第3章 タイムカプセル 文化の森開園10 周年記念タイムカプセルの公開

第4章 あたらしい常設展示室 リニューアル計画「徳島まるづかみ!」
エピローグ わたしの博物館

●展示資料数 1,192 点(館蔵資料1,192 点)


2018年度

トピックコーナー

阿南市北の脇海岸出土の古銭

会期 2018年6月5日(火)~2018年8月9日(木)
展示資料数 316 点(館蔵資料316 点)
昭和30年代に、阿南市北の脇海岸近くで1 万枚ともいわれる大量の古銭が発見され、その一部が博物館に寄贈された。発見された時の様子や古銭の計測データなどを交えて、これまであまり知られていなかった北の脇古銭の概要を紹介した。


2017年度

部門展示

弥生時代の暮らしを伝える木製品

会期 2017年4月4日(火)から2017年6月25日(日)まで

徳島市の庄・蔵本遺跡からは、土の中で朽ち果てることが多い弥生時代の木製品が大量に出土した。出土例の少ない弥生時代の木製品の道具としての使用方法や、そこから推定することができる弥生時代の暮らしについて紹介した。


2016年度

特別陳列

古代の彩り 徳島の朱

 徳島県教育委員会教育文化課による「発掘された古代の朱~魏志倭人伝に記された弥生時代の朱を探る~」事業の一環として、教育文化課・阿南市と共同で開催した。また関連事業として教育文化課による講演会、阿南市による遺跡見学会、博物館・教育文化課による阿南市ミニ展示会「阿南市の赤色顔料採掘遺跡」を開催した。

 若杉山遺跡を中心として、近年その様相が明らかにされつつある阿南市内の赤色鉱物採掘遺跡の出土資料を紹介した。さらに、水銀朱付着土器・石器が出土した徳島市矢野遺跡・名東遺跡などの集落遺跡や、水銀朱を散布した埋葬施設を有する鳴門市萩原1 号墓、朱塗りの人骨が出土した徳島市鶴島山古墳・犬山天神山古墳など、若杉山遺跡の稼働時期とほぼ同時期の徳島県内の赤色顔料関連遺跡の出土資料もあわせて紹介した。

 また、自然科学的な手法を用いて、水銀朱・ベンガラなどの赤色顔料の分析を行うとともに、水銀朱の精製工程を復元し、その結果も紹介した。この展示を通して、赤色顔料の生産・流通・消費の様相、自然科学的な分析という多角的な視点から古代の朱に迫ると共に、観覧者が「古代の朱」に関して学び、考える場、共有する場を設けた。

●主催 徳島県教育委員会(博物館・教育文化課)

●協力 阿南市

●期間 2016年12月3 日(土)~ 12月25日(日)

●会場 博物館企画展示室

●展示構成
 Ⅰ朱を求めた人々

 Ⅱ朱とは何か~自然化学的分析から~

 Ⅲ 朱を産む山

 Ⅳ 徳島を彩る朱

 Ⅴ みんなで考える「若杉山遺跡」

●展示資料数 238点(館蔵資料30点)

●関連行事

①展示解説

②講演会

「朱を考古学するpart Ⅱ―邪馬台国時代の徳島と朱―」(教育文化課事業)

 日時 12月17日(土)13:30 ~ 17:00

 場所 イベントホール

参加者 210人

講演1
大久保徹也氏(徳島文理大学教授)
「若杉山遺跡から弥生時代の手工業生産と交易を考える―辰砂の採掘と精製工程をめぐる集団関係―」

 

講演2
石田啓祐氏(徳島大学大学院教授)
「 古代人が求めた朱の正体―地質学の調査研究から―」

報告1
向井公紀氏(阿南市文化振興課)
「阿南市に所在する赤色顔料採掘遺跡」

報告2
植地岳彦
「古代人が使い分けた様々な朱」

報告3
>西本和哉氏(県教育委員会教育文化課)
「集落に持ち込まれた朱」