侵入者たち-外国からやってきた生き物たちの光と影-【企画展】
数年前に、日本には生息していないセア力ゴケグモが関西地方で見つかり、毒(どく)グモ騒(さわ)ぎがおこったのは記憶(きおく)に新しいところです。また、20年も前に見つかったナルトサワギクの正体が、ようやく明らかになりました。四国には分布していないイワヨモギやキクタニギクが剣山スーパー林道で出現するようになり、道路ののり面の緑化のためにふきつけた外国産の種子にまじっていたことがわかってきました。
見慣れた風景になって いる外国 か らやってきた生きもの(上:ホテイアオ イ、 下:ヒガンバナ)
こうした、人間の活動にともなって外国からやってきて、もともとの生育地とは遣う場所で広がっている生きものがたくさんみられます。なかには日本の風景にすっかりとけ込んでしまったものもあります。また、最近の釣(つ)りブームによって、外国産の魚が放流され、もともとあった生態系(せいたいけい)に影響をあたえている例もみられます。今回の企画展では、そうした侵入者たちにスポッ卜をあて、その素顔(すがお)を眺(なが)めてみます。
おもな展示品
セアカゴケグモ
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
アメリカザリガ二
ブルーギル
オオクチバス(ブラックバス)
ブタクサハムシ
キクタニギク
イワヨモギ
ナル卜サワギク
キクタニギ ク
会期
7月18日(火)~9月10日(日)
※月曜休館
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円
(20名以上の団体は2割引)
関連行事
(1) 帰化生物を探そう
日時
7月30日(日) 13:00~16:00
会場
小松島港周辺
講師
追手門学院大学教授 西川喜朗氏
※申し込みが必要です
(2)展示解説
日時
7月23日(日)および8月6日(日)14時~15時
会場
博物館企画展示室(観覧料必要)
講師
当館学芸員