朱を求めて-若杉山辰砂採掘遺跡からみる徳島の弥生時代-【企画展】
朱は墳墓や祭祀で必要とされた赤い粉末で、特に硫化水銀からなる水銀朱は、祭祀などにおける重要な場面に用いられた貴重品でした。国の史跡である若杉山辰砂採掘遺跡(阿南市)は、弥生時代後期から古墳時代前期に、水銀朱の原料となる辰砂を採掘した遺跡で、当館が所蔵する出土品の一部は重要文化財に指定されることになりました。
今回の展示では、若杉山辰砂採掘遺跡やその出土遺物を起点として、水銀朱の生産に関連する遺物が出土した遺跡に触れながら、当時の徳島の様子を確認していきます。さらに、弥生時代前期・中期や縄文時代における水銀朱の扱われ方と比較し、朱が求められた理由を探っていきます。
会期
令和5年4月22日(土)~5月28日(日)
開館時間
9:30 ~ 17:00
会場
博物館1階 企画展示室
休館日
月曜日
観覧料
一般200円、高校・大学生100円、小・中学生50円、20名以上の団体は2割引/高校生以下は、土・日・祝日・振替休日は無料/高齢者(65歳以上)は半額/身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所有者とその介助者1名は無料/学校教育による利用は無料
展示構成
1 若杉山辰砂採掘遺跡の今
2 赤い資料
3 若杉山時代の徳島
4 水銀朱と鉄・玉
5 水銀朱とねがい・墓・まつり
6 若杉山時代以前の徳島
若杉山辰砂採掘遺跡出土石臼(重要文化財)
若杉山辰砂採掘遺跡出土石杵(重要文化財)
若杉山辰砂採掘遺跡出土勾玉(重要文化財附)
展示解説
日時
令和5年4月23日(日)、5月5日(金・祝日)、5月28日日)
いずれも13:30~14:30
会場
徳島県立博物館1階企画展示室
※申し込みは不要。企画展観覧料が必要です。