里帰り文化財名品展
里帰り文化財名品展
徳島県立博物館では、このたび平成3年4月5日から1ヶ月間、開館記念特別展「里帰り文化財名品展」を開催します。
徳島県の場合、県内出土の考古資料や、江戸時代の文献資料など、歴史の解明に必要な文化財の多数が、明治以後県外に流出しています。そしてこれらの資料の一部には、一般の人々の目に触れる機会のほとんどないものがあります。本展の趣旨は、こうした事情をふまえ、阿波に関係の深い文化財のうち、県外に収蔵されているものを集めて、阿波の歴史をとらえなおす一助にしようとするものです。
出品されるのは、考古資料では、県内出土の銅鐸や古墳の副葬品、経塚の出土品、歴史資料では蜂須賀家関係の古文書、美術工芸品では、蜂須賀家の旧蔵品や、藩の蒔絵師による作品などです。
<おもな出品資料>
◎考古資料
畑田銅鐸
川島銅鐸
恵解山2号墳出土品
一宮経塚出土品
◎歴史資料
朝鮮鐘
豊臣秀吉朱印状
台徳院様御判物写
阿淡産志
◎美術工芸品
太刀 銘正恒(国宝)
子日蒔絵棚(重文)
奥の細道図巻 与謝蕪村筆(重文)
宇治川蛍蒔絵料紙硯箱 飯塚桃葉作
左万字紋箙(えびら)
会期
平成3年4月5日(金)~平成3年5月5日(日) 月曜休館
記念講演会
5月3日(金) 鈴木規夫氏(文化庁美術工芸課・文化財調査官)「蒔絵と文学意匠」