博物館ニューストップページ博物館ニュース017(1995年1月10日発行)写楽200年企画展「東洲斎写楽と役者絵の世界」(017号企画展)

東洲斎写楽と役者絵の世界【企画展】

東洲斎写楽は、浮世絵の歴史のなかで最も謎の多い人物です。写楽が活躍したのは、寛政6年(1794) 5月から翌年7月にかけての、10カ月だけです。その聞に140数点の作品を刊行し、その後、作画をやめてしまいました。平成7年は、写楽が姿を消してからちょうど200年になります。

写楽の役者絵は、当時の人びとに強い印象を与えたものの、結局受け入れられませんでした。しかし現在では逆に、役者の芸質をとらえた作品として、その芸術性が、高く評価されています。
写楽が誰であるかはわかっていません。一説に、江戸八丁堀に住んでいた阿波侯の能役者、斎藤十郎兵衛(さいとうじゅうろべい)であるといわれています。
この企画展では、写楽の作品約30点と、前後する時期に出された他作者の役者絵、写楽と同じ頃の美人画などを展示します。ぜひこの機会に御鑑賞ください。

会期

平成7年3月4日(金)~3月19日(日)月曜休館

会場

徳島県立博物館企画展示室

観覧料

大人 400円(320円)

高校大学生 200円(160円)

小・中学生 100円(80円) 

( )内は20名以上の団体料金

おもな展示品

  • 写楽 三世坂田半五郎の藤川水右衛門(山種美術館蔵)
  • 写楽 三世大省鬼次の奴江戸兵衛(日本浮世絵博物館蔵)
  • 写楽 三世市川高麗蔵の志賀大七(塵臆義塾蔵)
  • 写楽 三世市川八百蔵の田辺文蔵(中石コレクション)
  • 写楽 三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ(平木浮世絵美術館蔵)

記念講演会

わたしの写楽像

講師

フランキー堺氏

日時

平成7年3月12日(日) 13:30~15:00

会場

21世紀館イベントホール

定員

300名(先着順)入場無料

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