瀬戸内海・西海航路図屏風(大阪城天守閣蔵)【表紙】
歴史担当 長谷川賢二
大坂から瀬戸内海沿岸、九州北部の航路を描いた屏風(びょうぶ)です。海には波や船が、陸には城や地名などが見られます。陸地の表現や注記に金を豊富に使用しており、豪華なものです。
近世には、瀬戸内海、四国、九州の航路を描いた屏風が多数制作されていますが、この屏風はそのひとつです。かつては豊臣秀吉が使用した「太閤(たいこう)船屏風」といわれていましたが、今日では17世紀前半の成立と推定されています。
企画展「海はむすぶ-人とモノの交流史-」で展示します。