描かれた「阿波の旅人」【表紙】
八十八ヶ所四国霊験記図会(徳島県立博物館蔵)、杖(つえ)を持ち笈(おい)を背負う旅人
江戸時代の阿あ波国では、四国遍路(しこくへんろ)をはじめとする信仰・巡礼の旅が盛んになりました。
「八十八ヶ所四国霊験記図会(はちじゅうはちかしょしこくれいげんきずえ」は、明治19年(1886)に出版されたものですが、江戸時代後期の遍路の霊験譚(れいげんたん)(逸話(いつわ))が数多く収録されています。図は、一番札所(ふだしょ)の霊山寺(りょうぜんじの場面で、手を合わせ祈る人びとの他に、多くの旅人が描かれています。
特別陳列「阿波の旅人―旅と名所の江戸時代―」(会期:令和4年10月15日(土)~11月27日(日))
では、「阿波の旅人」がのこした旅日記など、関連資料を紹介します。
(歴史担当:松永友和)