よみがえる古代の輝き【企画展】
文化財の修理・修復、科学的調査・研究に携わる学問分野を「保存科学」といいます。
「保存科学」のわが国における歴史は、今から75年ほど前にまでさかのぼります。この間に多くの文化財が消滅や破壊の危機から救われています。また、埼玉県稲荷山古墳から出土したサビだらけの鉄剣から金象嵌の文字が発見された例などからもわかるように、「保存科学」によって明らかになった考古学上の大発見も数多くあります。
今回の企画展では、修復されて古代の輝きを取り戻した出土品やそれらの科学的調査の成果を展示し、文化財の保存に科学がどのように関わっているのかを紹介するとともに、解き明かされた古代の技術にも目を向けて、みなさまをすばらしい「保存科学」の世界へご案内します。
おもな展示品
◎荒神谷遺跡出土銅剣
稲荷台1号墳出土王賜銘鉄剣
上淀廃寺跡出土彩色壁画
稲荷山古墳出土辛亥年銘鉄剣〔複製〕
藤ノ木古墳出土金銅製透彫鞍金具〔複製〕
藤ノ木古墳出土復元品(金銅製冠ほか)
阿武山古墳出土ガラス製玉枕〔復元品〕
復元銅鐸・鋳型
◎は重要文化財
会期
平成7年4月21日(金)~5月21日(日)月曜・4月29日(土)は休館(5月3・4・5日の祝日は開館)
会場
徳島県立博物館 企画展示室
観覧料 大人400円(320円)、高校大学生 200円(160円)、小・中学生 100円(80円)
( )内は20名以上の団体料金
記念講演会 文化財保存のハイテク技術
講師
沢田 正昭氏(奈良国立文化財研究所研究指導部長)
日時
平成7年4月30日(日) 13:30~15:00
会場
徳島県立21世紀館 イベントホール
入場無料 どなたでも参加できます