あとがき

4月から5月までの行事は、全部で7回行われました。参加者は合計366人でした。

4月、5月は行事当日に雨が降り、「磯の動物」、「春の植物と昆虫」と「古墳見学」の野外活動が中止になりました。参加申し込みをされていた方も残念に思われたでしょうが、下調べやテキスト作成などの準備が無駄になり、担当学芸員もくやしい思いをしています。
4月8日(土)には、土曜講座「日本の恐竜化石」がおこなわれました。日本の恐竜化石を内帯と外帯にわけ、OHPを使いながらビジュアルにわかりりやすく解説しました。なかでも昨年4月、本県勝浦町で発見され、6月に県立博物館に寄贈された立川層産恐竜化石の説明は参加者の感心を集めたようです。

5月7日(日)には、「地層と生痕化石のかんさつ」のテーマで野外自然かんさつが宍喰町竹ヶ島を中心におこなわれました。

徳島県の最南端にある宍喰町周辺には四万十帯の地層が分布しています。特に竹ヶ島周辺では露出がよいため、「宍喰の漣痕」やフルートマークなどの堆積構造をはじめテレベリナ、ネレイテスなどの生痕化石が随所にみられました。詳しいことは野外博物館の記事にゆずって、以下簡単に当日「かんさつ」したようすを日記風に紹介します。

出発前に

宍喰駅に12時に集合した。参加者19名は出発前に混濁流の簡単な実験で地層の形成過程を学び、いざ、竹ヶ島ヘ往復7kmの徒歩の旅。出発前に

「宍喰の漣痕」のまえで

「宍喰の漣痕」のまえで

博物館の常設展示室にレプリカがあるが、本物の「宍喰の漣痕」前で化石を探す作業は興昧津々だった。

竹ヶ島にて

竹ヶ島にて

途中ペンションにおじゃましてトイレ休憩を兼ね、泥岩と砂岩の学習をしたあと、いよいよ竹ヶ島ヘ足を踏みいれた。島に渡る橋の上から見たナマコは参加者の目をひいた。開館間近の海洋博物館を横目に竹ヶ島の海岸にたどりついた。足場は悪かったが、ネレイテスなどの大きな生痕化石は圧巻で参加者は満足したようであった。

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