博物館ニューストップページ博物館ニュース127(2022年6月15日発行)これが 海底火山 “福徳岡ノ場”の 軽石 だ(127号速報)

これが 海底火山 “福徳岡ノ場”の 軽石 だ【速報】


Features of pumice rafts from Fukutoku-Oka-no-Ba submarine volcano


植物担当 茨木靖

昨年(2021年)の秋、沖縄県などにたくさんの軽石が流れつきました。海岸や港を埋め尽くし、大変なことになっていると、テレビや新聞で報道されていたのを覚えている人も多いでしょう。私も海岸の漂着種子を調査しているので、気になっていました。これは、小笠原諸島の海底火山“福徳岡ノ場(ふくとくおかば”から噴出したものです。はじめは主に沖縄県をはじめとする南西諸島に流れつきましたが、11月に入ってからは、関東でも確認されるようになってきました。そして、年が明けてからは、徳島県の海岸にも流れつきました。ただし、海岸で見られる軽石には、“福徳岡ノ場”以外の場所から流れてきたものもたくさんあります。そこで、下に、“福徳岡ノ場”の軽石を見分けるためのポイントを紹介しました。皆さんも海岸で軽石を見つけたら、よく観察してみてください。

“福徳岡ノ場”の軽石の特徴

福徳岡ノ場”火山の軽石

“福徳岡ノ場”火山以外の軽石

①色

主に白色から黄色みがかった灰色(中には、濃い灰色の縞(しま)が入ったものや、少数だが黒色のものもある)。

②模様

チョコチップクッキーのような外見で、直径1~5mm程度の黒い部分が目立つ。

③外観

海岸で見つかる他の軽石と比較すると、ややごつごつしている。

 

 

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