これが 海底火山 “福徳岡ノ場”の 軽石 だ【速報】
Features of pumice rafts from Fukutoku-Oka-no-Ba submarine volcano
植物担当 茨木靖
昨年(2021年)の秋、沖縄県などにたくさんの軽石が流れつきました。海岸や港を埋め尽くし、大変なことになっていると、テレビや新聞で報道されていたのを覚えている人も多いでしょう。私も海岸の漂着種子を調査しているので、気になっていました。これは、小笠原諸島の海底火山“福徳岡ノ場(ふくとくおかば”から噴出したものです。はじめは主に沖縄県をはじめとする南西諸島に流れつきましたが、11月に入ってからは、関東でも確認されるようになってきました。そして、年が明けてからは、徳島県の海岸にも流れつきました。ただし、海岸で見られる軽石には、“福徳岡ノ場”以外の場所から流れてきたものもたくさんあります。そこで、下に、“福徳岡ノ場”の軽石を見分けるためのポイントを紹介しました。皆さんも海岸で軽石を見つけたら、よく観察してみてください。
“福徳岡ノ場”の軽石の特徴
①色
主に白色から黄色みがかった灰色(中には、濃い灰色の縞(しま)が入ったものや、少数だが黒色のものもある)。
②模様
チョコチップクッキーのような外見で、直径1~5mm程度の黒い部分が目立つ。
③外観
海岸で見つかる他の軽石と比較すると、ややごつごつしている。