かがやく生き物【情報ボックス】

植物担当 小川 誠

本紙で何度か紹介しましたが、生き物にブラックライト(紫外線)を当てると、蛍光(けいこう)を発して光
る場合があります。例えば、ピーマンの断面は青や赤など複雑に光ります。当館では2023年夏に、それらを展示する企画展「かがやく生き物」を開催する予定です。それに先がけ、常設展の自然史コレクションのコー
ナーで、「かがやく生き物プレビュー」として、ブラックライトで「かがやく生き物」をちょっとだけお見せしています(2023年4月2日(日)まで)。その中から、ブラックライトで強い蛍光を発して、まさにかがやくものを2つ紹介します。

海藻(かいそう)サンゴのなかまは、磯(いそ)に生えるピンク色の海藻で、体がサンゴのように固いのが特徴です(図1上)。これにブラックライトを当てると、強く金色にかがやきます(図1下)。写真では、その様子を十分表現しきれませんが、とても美しく、その光りかがやく様子は圧巻(あっかん)です。

図1 海藻サンゴモのなかま 上:通常の光で見た時 下:ブラックライトを当てた時

図1 海藻サンゴモのなかま
上:通常の光で見た時 下:ブラックライトを当てた時


ホタルブクロは、初夏に咲かせる多年草で、蛍(ほたる)を入れて楽しめるような大きな釣り鐘(つりがね)
状の花を咲かせることからその名が付きました(図2上)。ブラックライトを当てると花の付け根が本当に蛍
が入っているような色で光ります(図2下)。袋のようになった花びらの内側が光り、その光が花びらを透けて見えています。昔の人はブラックライトを持っていなかったので、このような様子を見て名付けたわけではありませんが、まさに蛍袋(ほたるぶくろ)の名前にぴったりの現象です。

図2 ホタルブクロ 上:通常 の光で見た時 下:ブラックライトを当てた時

図2 ホタルブクロ
上:通常 の光で見た時 下:ブラックライトを当てた時


私たちのまわりには、ブラックライトで光るものがたくさんあります。それを探すのは新しい発見があり、驚きの連続でとても楽しい経験です。
来年夏の企画展では、「かがやく生き物」をたくさん展示する予定なので、今まで見たことのない世界にご期待ください。

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