博物館ニューストップページ博物館ニュース135(2024年6月15日発行)世界最大のティラノサウルス“スコッティ”(Tyrannosaurus rex)(135号表紙)

世界最大のティラノサウルス“スコッティ”(Tyrannosaurus rex)【表紙】

地学担当 辻野泰之

1991年にカナダ・サスカチュワン州で発見されたティラノサウルスの個体です。この個体は、“スコッティ”の愛称で知られています。これは、調査チームが発見時にスコッチ・ウイスキーで祝ったことに由来します。2019年の学術論文で、“スコッティ”の全長は約13 m、体重は8.9 tと推定されました。これまで最大サイズとして知られていたアメリカ・サウスダコタ州産のティラノサウルスの個体(愛称“スー”)を上回ることが分かり、現時点で、“スコッティ”が世界最大サイズの個体になっています。“スコッティ”の複製は、世界で3体しか作製されておらず、むかわ町穂別博物館(北海道)が所蔵する資料が、そのひとつにあたります。

「トクシマ恐竜展2024」(会期:令和6年7月19日(金)~9月16日(月・祝))において、このティラノサウルス“スコッティ”を中四国で初公開します。

カテゴリー

ページトップに戻る