徳島県立鳥居龍蔵記念博物館
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TEL. 088-668-2544
開館時間 9:30 ~ 17:00
鳥居龍蔵生誕150周年記念事業(2020年度実施)
企画展「鳥居龍蔵の学問と世界」
2020年度は、鳥居龍蔵(1870-1953)の生誕150周年という節目であり、当館の開館10周年にもあたります。
彼は、生涯を通じて、台湾、中国西南部、中国東北部、朝鮮半島など東アジアを中心に、考古学・民族学・人類学的調査を精力的に行い、次々と成果を発表しました。その主要な研究テーマは、日本人の起源を明らかにすることであり、また一方で、中国東北部・内モンゴルにあった王朝「遼(りょう)」(10世紀~11世紀)や、巨石文化に関する研究なども行いました。これらのことは、当館が収蔵し、整理を進めている膨大な遺稿やメモ、ノートなどの研究資料からその片鱗をうかがうことができます。
本企画展では、彼が生涯をかけて追い求めた学問とその世界について紹介します。
■パンフレット→こちら(PDFファイル 8.66MB)
会場で配布した解説図録です。鳥居龍蔵の足跡を分かりやすくまとめています。
開催概要
主催 | 徳島県立鳥居龍蔵記念博物館・徳島県立博物館 |
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会期 | 令和3年2月13日(土)~年3月21日(日) ※休館日 毎月曜日 |
会場 | 文化の森 多目的活動室 |
観覧料 | 一般200円、高校・大学生100円、小・中学生50円 ※20名以上の団体は2割引 ※土・日曜日、祝日は高校生以下無料 ※学校教育での利用は無料 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者及びその介助者1名は無料 ※高齢者(65歳以上)は100円 (割引をご希望の場合は、証明できるものをご提示ください) |
構成
プロローグ 鳥居龍蔵の生涯と学問
Ⅰ 日本人の起源を探る
1 先住民族を「アイヌ」と 確信する
2 「固有日本人」を「発見」する
3 南方からの影響を見いだす
4 日本人起源論の確立
Ⅱ 多様な視点からの文化の探求
1 遼の文化を探る
2 巨石文化を発見する
エピローグ 未完の研究
関連行事
(1)展示解説
日時 :2/14(日)、2/28(日)、3/14(日)
何れも13:30~14:30
会場:文化の森 多目的活動室
備考:観覧料が必要。事前申込不要
(2)鳥居龍蔵生誕150周年記念シンポジウム 「鳥居龍蔵と現在社会 -その学問と資料の意義を問う-」
日時 :3/21(日)13:00~17:00
会場:文化の森 イベントホール
備考:先着順100名(参加無料)
国際シンポジウム
鳥居龍蔵と現代社会 -その学問と資料の意義を問う-
2020年度は鳥居龍蔵の生誕150周年となる記念の年であり、同時に、徳島県立鳥居龍蔵記念博物館開館10周年の節目にもあたります。そこで、今回のシンポジウムのテーマは「鳥居龍蔵と現代社会-その学問と資料の意義を問う-」としました。鳥居が生涯を通して実践した「学問」と、これと一対のものとして現代に残された「資料」を取り上げ、これらの現代社会のなかでの意義について考えます。
先覚者は何を語り、何を残し、我々は何を学ぶのか。生誕150周年を機に、鳥居龍蔵とその資料の現代的価値を、世界の各地域をフィールドに活躍する研究者にとともに、国際的な視点から問い直し、鳥居龍蔵の再評価につなげたいと思います。
※チラシ画像をクリックすると、PDFファイルをダウンロードいただけます。
■主催 徳島県・(一財)自治総合センター
■後援 総務省
■日時 3月21日(日)13:00~17:00
■会場 文化の森 イベントホール
※参加無料
※事前申込不要(先着100名まで)
■資料集→こちら(PDFファイル 9MB)
講演資料及び紙上報告を収載した冊子です。
■プログラム
12:00~13:00 | 受付 主催者挨拶(徳島県知事 飯泉嘉門) 海外からのメッセージ(ラファエル・アバ氏(スペイン・セビリア大学)、 王長華氏(国立台湾史前文化博物館)) |
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13:10~13:35 | 講演Ⅰ「戦後日本考古学における鳥居龍蔵の再評価」 中村 豊氏(徳島大学) |
13:35~14:00 | 講演Ⅱ「鳥居龍蔵が遺した千島と樺太の先住民関連資料」 齋藤玲子氏(国立民族学博物館) |
14:00~14:25 | 講演Ⅲ「鳥居龍蔵の学術遺産と中国研究」 吉開将人氏(北海道大学) |
14:35~15:00 | 講演Ⅳ「鳥居龍蔵の台湾研究」 宮岡真央子氏(福岡大学) |
15:00~15:25 | 講演Ⅴ「南米ペルー考古学との出会い」 関 雄二氏(国立民族学博物館) |
15:25~15:40 | 十代の提言「鳥居龍蔵に学び、未来を拓く」 全国高校生フォーラム出場者による意見発表 (徳島県立小松島高等学校小松島歴史クラブ) |
15:40~16:05 | 総括コメント「鳥居龍蔵とファミリー」 天羽利夫氏(鳥居龍蔵を語る会) |
16:15~16:55 | パネルディスカッション ・パネリスト 中村 豊氏 齋藤玲子氏 吉開将人氏 宮岡真央子氏 関 雄二氏 長谷川賢二(鳥居龍蔵記念博物館) ・コーディネーター 石井伸夫(鳥居龍蔵記念博物館) |
徳島歴史文化フォーラム
鳥居龍蔵は、徳島が生んだ世界的な学者です。彼は、人類学、民族学、考古学など多様な手法を駆使し、当時世界最先端の業績をあげましたが、その礎は、地元の歴史や文化についてフィールドワークをもとに研究し、その成果を世に問いかけた少年時代の活動にありました。
このような鳥居龍蔵の取り組みを記念し、徳島県内在住の中学生・高校生による歴史・文化に関する自主研究を募集します。
→案内チラシ
→募集要領
→令和元年度フォーラム報告書 (PDF 4.75MB)
●開催概要●
■日時 2月21日(日) 中学生の部 10:00~12:00、高校生の部 13:20~16:30
■会場 文化の森イベントホール
■審査結果(区分別・発表順、敬称略)
▶中学生の部
【優勝賞】
「出土した「石」が「石器」である可能性を探る」大和千哲(鳴門教育大学附属中学校)
【奨励賞】
「日本三祇園の1つと伝わる宍喰八坂神社の謎に迫る!」三浦美貴(海陽中学校)
「アイヌについての一考察」小笠原定爾(鳴門教育大学附属中学校)
▶高校生の部
【優秀賞】※「全国高校生歴史文化フォーラム2020 in 徳島」出場
「なぜ、徳島女師高女の修学旅行は大陸に渡ったのか」梅村勇尽、庄野実里、桑原義毅、氏久菜々美(城東高校)
「阿波国にやってきた英国公使ハリー・パークス」小松島高校小松島歴史クラブ(竹内彩夏、島﨑美怜、森紅志郎、中村信志)
【奨励賞】
「そごう閉店から徳島を考える」徳島生涯教育研究会(香川貴宣、久保瑠於、齋藤誠一郎、友成泰聖、山口秀人、吉田真優、廣田智行、金森陽大、山本あすか)
「徳島県の高地蔵の研究」徳島文理高校郷土研究部(今井滉教、松井葉音、吉田和矢)
「戦国期における木津城の役割」西谷漸(鳴門渦潮高校)
全国高校生歴史文化フォーラム2020 in 徳島
鳥居龍蔵生誕150周年を記念し、「フィールドに歴史を問え!十代の挑戦」をテーマに、全国の高校生から歴史・文化に関する自主研究を募集します。
(※)徳島県内在住の高校生は、別途実施される「鳥居龍蔵記念 徳島歴史文化フォーラム」に応募し、審査結果の上位(優秀賞)2組が全国高校生歴史文化フォーラムの出場権を得るもとのとします。
→案内チラシ
→募集要領
●開催概要●
■主催 徳島県・(一財)自治総合センター
■後援 総務省
■日時 3月6日(土)13:00~16:30
■会場 徳島市シビックセンター(さくらホール)
■発表者・題目(発表順)及び審査結果
【最優秀賞】長崎県立上対馬高等学校 長﨑菜々子「対馬黒曜石の調査・分析による産地推定~対馬の原始・古代の交易を知る~」(オンライン参加)
・茨城県立古河中等教育学校 佐久間祐樹「下妻藩における参勤交代について」(オンライン参加)
・徳島県立小松島高等学校小松島歴史クラブ(竹内彩夏、島﨑美怜、森紅志郎、中村信志)「阿波国にやってきた英国公使ハリー・パークス」
・栃木県立石橋高等学校 歴史研究部C班(阿久津日和、田代千夏、本田夢歩)「石橋宿と馬市~明治から始まる町おこし~」(オンライン参加)
・徳島県立城東高等学校 梅村勇尽、庄野実里、桑原義毅、氏久菜々美「なぜ、徳島女師高女の修学旅行は大陸に渡ったのか」
●1次審査 授賞一覧● ※表彰区分別、学校所在県別に配列。敬称略
【優秀賞】(全国フォーラム参加)
・茨城県立古河中等教育学校 佐久間祐樹「下妻藩における参勤交代について」
・栃木県立石橋高等学校 歴史研究部C班(阿久津日和、田代千夏、本田夢歩)「石橋宿と馬市~明治から始まる町おこし~」
・長崎県立上対馬高等学校 長﨑菜々子「対馬黒曜石の調査・分析による産地推定~対馬の原始・古代の交易を知る~」
【入 賞】
・栃木県立石橋高等学校 歴史研究部A班(幢崎真衣、高山桃佳、荒川真衣、神山怜菜、古賀柚香、西岡論)「下野市の江戸時代と物流~吉田河岸が繋ぐ東日本の物流~」
・伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 菊池悠真「古代上毛野国の繁栄とその要因~陸及び河川の交通路に着目して~」
・岐阜県立関高等学校 地域研究部(藤井大輝、山内康誠、小山政亮)「明智光秀の謎の前半生を追う 史料とフィールドワークからの検証」
・静岡学園高等学校 歴史研究部(小澤颯太、森田ゆず、小原陽音)「家康を怯れさせた両河内~武田遺臣団 遺された背後の刃~」
・静岡県立韮山高等学校 文系探究コース歴史班(大野楓夏、楠萌杏菜、永井あや、平山文子)「韮山代官江川坦庵の功績と評価について」
・静岡県立韮山高等学校 文系探究コース物語研究班(羽畑海哉、坂本野花、宇野陽佑、勝又彩実、板垣健太郎、村越里緒、亀浦ももか)「蛇・妖怪から見る伊豆の人々の精神構造」
【佳 作】
・岐阜県立関高等学校 地域研究部(田中莉子、藤村彩須果)「「織田信長の東美濃攻略戦」とまちづくり」
・鶯谷高等学校 八木七美「国史跡 岐阜城の新しい発見」
・鶯谷高等学校 永塚七夏「駅の裏にひっそりと佇むねずみ小僧次郎吉の碑」
・鶯谷高等学校 高野柚日「関ケ原町の観光業」
・福岡県立修猷館高等学校 山口峰輝、中川愛菜、八田朔太朗、松嶋亮幸「福岡城」
・福岡県立宗像高等学校 歴史研究会(永井真衣、瀬戸山奏)「織幡神社の起源について~織工女の伝説と縫殿神社~」
・長﨑県立壱岐高等学校 東アジア歴史・中国語コース歴史学専攻(吉本大悟、竹川柊、益中大輝、冨田悠斗、大島透優)「定光寺前遺跡出土の貿易陶磁器からみた中世壱岐の研究」
・鹿児島県立鶴翔高等学校 地域文化研究同好会(倉津優奈、入徳舞衣、的場翔、下平拓真)「「七のまち阿久根」の研究~三国名勝図会から~」
【奨励賞】
・栃木県立石橋高等学校 歴史研究部B班(原大祐、早乙女楓花、塩澤征来、二ノ宮渉、細野花、屋敷亮太)「戦時下の栃木県における朝鮮人差別」
・鶯谷高等学校 高木芙実「岐阜えだまめ」
記念論集『鳥居龍蔵の学問と世界』の刊行
鳥居龍蔵生誕150周年を記念し、徳島県立鳥居龍蔵記念博物館・鳥居龍蔵を語る会編『鳥居龍蔵の学問と世界』が、2020年12月20日に思文閣出版より刊行されました。
A5判上製・568頁+本扉2頁+口絵8頁/定価:本体10,000円(税別)
詳細はこちら(思文閣出版『鳥居龍蔵の学問と世界』)
※2021年5月7日追記:出版社で品切になっています。今後、オンデマンド版で復刊の見込みです。
ロビー展示 鳥居龍蔵とは!?
今年度は、鳥居龍蔵の生誕150周年にあたります。彼は郷土の偉人と言われますが、その実像は十分には知られていません。
そこで、鳥居の生涯や研究内容などについて、より多くの方々に周知できるようロビー展示を企画しました。
この展示では、鳥居の研究活動の特徴を「独学で考古学・人類学の研究を始めたこと」「並外れた行動力でアジア中を駆け回ったこと」「家族全員でフィールドワークを行ったこと」の3点に求め、それらにもとづいて鳥居の生涯や研究を紹介します。
(→チラシPDF)
会期 | 2020年7月21日(火)~11月29日(日) ※休館日 毎月曜日(8/10、9/21、11/23を除く) 8/11(火)、9/23(火)、11/24(火) |
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会場 | 常設展示室前 ロビー |
観覧料 | 無料 |