奇跡の化石たち【企画展】
生物はそのすべてが化石になるわけではありません。生物が死ぬと、その体は様々な要因によって破壊されてしまいます。地層中から発見される化石は、いくつもの苦難をのりこえ保存されたものなのです。
見される大部分の化石は骨や貝殻(かいがら)などの硬組織(こうそしき)のものです。しかしながら、特異な条件のもとでつくられた地層からは、例外的に皮膚(ひふ)や筋肉などの軟組織(なんそしき)の痕跡(こんせき)や体節(たいせつ)や関節が完全につながった状態を保つなど、奇跡的な保存状態をしめす化石が発見されます。
本企画展では、そうした世界的に有名な保存状態のよい化石をとおして、生物が化石に芯るまでのプロセスについて紹介します。
会期
平成18年4月28日(金)~6月18日(日)
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円
※20名以上の団体は2割引、土曜日・日曜日・祝日の小・中・高校生、学校の遠足は無料
展示の構成
(1)化石になるまで
(2)世界の保存のよい化石
工ディア力ラの化石/澄江の化石
バージェスの化石/オルステンの化石
ハンスリュックの化石/メゾンクリークの化石
ホルツマーデンの化石/ゾルンホーヘンの化石
サンタナ・クラ卜層の化石/レバノン白亜紀層の化石
グリーンリバ一層の化石/メッセルの化石
琥珀の中の化石
(3)日本の保存のよい化石
神戸層群の化石/師崎層群の化石/塩原層群の化石
サソリの一種 ブラジル・クラト層産(徳島県立博物館蔵)
ファコプス(三葉虫)ドイツ・ハンスクリュック産(徳島県立博物館蔵)
ブナ 栃木県・塩原層群(徳島県立博物館蔵)
テレオサウルス(複製)ドイツ・ホルツマーデン産(徳島県立博物館蔵)
琥珀に保存されたアシナガパ工科の一種 バルト海産
関連行事
記念講演会
日時
平成18年5月28日(日) 13:30~ 15:30
講師
前田晴良氏(京都大学大学院理学研究科助教授)
演題
アンモナイトの遺骸は浮くか沈むか?~化石化の原点を探る~
会場
文化の森・21世紀館イベントホール
企画展示解説
日時
5月14日(日) • 21日(日) 14:00~ 14:30
木の葉化石の発掘体験
日時
5月7日(日) 10:30、13:30、15:30(名時間先着30名)
会場
博物館実習室
※展示会場(企画展示室)内にて各時間30分前に発行する整理券が必要です。