博物館ニューストップページ博物館ニュース126(2022年3月25日発行)蜂須賀家 の火消が描かれた図(126号表紙)

初公開!阿波の大名蜂須賀家の火消が描かれた図【表紙】

美術工芸担当 大橋俊雄

門が備わる白壁と、山裾(やますそ)で囲まれた一郭があり、内部の建物が燃えています。火消しの一団が門を潜って(くぐって)一目散に奥へと進んでいきます。白壁の外では、蜂須賀家(はちすかけ)の家紋である左万字紋(ひだりまんじもん)が付いた長櫃(ながびつ)を担ぐ人たち、同家を象徴する錫杖槍(しゃくじょうやり)や撞木槍(しゅもくさや(鞘ががT字形をした槍))を持つ人びとの姿が見られます。江戸で実際にあった火災と火消の様子を描いたと思われますが、時と場所を特定できません。下絵の状態で
残り、いつだれが描いたのかも不明な資料です。

企画展「阿波の画壇をたのしむ―近世の画人と作品―」(期間:令和4年4月22日(金)~5月29日(日))では、「火消図」など阿波ゆかりの画人の作品を紹介します。

火消図 作者不明 江戸時代

火消図 作者不明 江戸時代

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