幻の半田漆器(はんだしっき)【表紙】半田塗 八十物 (向かって左より飯椀、平椀、壷椀、木皿、汁椀、猪口)

半田塗 八十物 (向かって左より飯椀、平椀、壷椀、木皿、汁椀、猪口

美術工芸担当 大橋俊雄

半田塗(はんだぬり)は、江戸から昭和にかけて、いまの徳島県美馬郡つるぎ町半田でつくられた漆器の総称です。八十 物(はちじゅうもの)は八重椀(はちじゅうわん)とも言い、飯椀、汁椀、壷椀、平椀の、蓋と身のそろいをさしますが、ここでは木皿と猪口(ちょく)もつきます。木製の収納箱に墨書があり、文久元年(1861)の作とわかります。この資料により、半田における八十物の製作が、江戸時代末期にさかのぼることが確かめられました。 常設展示室の歴史・文化コレクション「半田敷地屋本家大久保家の漆器」(会期:令和4年12月20日(火)~令和5年4月2日(日))で展示します。

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