空からながめる私たちの地域【情報ボックス】
植物担当 鎌田磨人
たまに乗る飛行機の窓から外をながめると、「私が住んでいる地域は、こんなふうになっているのか」と改めて思ったりします。そして、いろいろな発見をします。飛行機に乗った気分で私たちの地域をながめ、その広がりを感じるための手軽な方法はないものでしょうか。
地形図等を作成している国土地理院や、森林を管理している林野庁では、セスナを飛ばして「空中写真」を撮影しています。そのため、日本のすべての地域の写真を入手することができます。1961年以降については、何年かごとに同じ地域が撮影されているので、それらの空中写真を使えば、町並みの移り変わリなどを見ることもできます。例えば、徳島市周辺の場合、一部地域だけの撮影も含めると、今までに1947年、1961年、1964年、1969年、1972年、1974年、1975年、1981年、1986年、1990年、1991年、1993年、1996年に撮影されています(ただし、1947年は米軍によって撮影されたもの)。
撮影縮尺(ネガフィルムの縮尺)は、1/15,000~1/20,000で、そのまま焼き付けると、1枚の写真の大きさは23cm×23cmになリます。このサイズの写真でも、1軒1軒の家まではっきりと見分けることが可能です。また、連続した写真を入手し、特殊な顕微鏡のような道具(立体視鏡)を使うと、立体的に見ることもできます。2倍~4倍に引き延ばした写真を手に入れることも可能です。
希望する地域の空中写真を入手するためには、「評定図」を見ます。評定図とは、1/50,000の地形図上に、各写真が撮影された場所、撮影のコース、それらの番号が書かれたものです。それを用いて空中写真のコース名と番号を特定し、注文します。評定図、空中写真の入手先は次のとおりです。
★最新の情報を確認してください★
平地部…財団法人・日本地図センター空中写真部
〒153東京都目黒区青葉台4-9-6
TEL 03-3485-5415~6
山地部…社団法人・日本林業技術協会航測部空中写真室
干102東京都千代田区6番町7
TEL 03-3261-3826