あとがき

博物館ではいろいろな普及行事を行っていますが、歴史散歩や野外自然かんさつなどの野外行事はとくに人気があり、抽選で参加者を絞らなくてはならないことがしばしばあります。

5月18日(日)に行われた歴史散歩「古墳見学」もそうした人気行事のひとつです。この行事では、貸切バスを使って、徳島市内から美馬郡にかけての古墳を見学しました。当日は天候に恵まれ、朝から晴天でした。

見学コースは、地蔵院穴不動(じぞういんあなふどう)古墳(徳島市)、土成丸山(どなりまるやま)古墳(土成町)、美馬町郷土博物館、段ノ塚穴(だんのつかあな)(美馬町)、野村八幡神社古墳(脇町)、正広(まさひろ)古墳(阿波町)をまわるというものでした。行きのバスの中では、忌部山(いんべやま)古墳群(山川町)など今回のコースにはいっていない道沿いの遺跡についての説明もありました。
今回の古墳見学の目的の一つは、いわゆる「忌部山型石室」と「段ノ塚穴型石室」という横穴式石室の構造を比べてみることでした。「忌部山型石室」の例として正広古墳、「段ノ塚穴型石室」の例として段ノ塚穴(太鼓塚・棚塚)、野村八幡神社古墳が説明されました。参加者の皆さんも現地に足を運ぶことで、約1,400年を経た石と土の建造物と、その築造技術にあらためて感動し、しばし過去へとタイムトリップしているようでした。
来年度以降の見学コースについては、現在検討を始めていますので、今後にご期待ください。

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土成丸山古墳見学中の様子

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