アンモナイトのすべて【企画展】
アンモナイト類は、古生代シルル紀に出現し、中生代白亜紀(はくあき)末に絶滅した軟体動物頭足類の一群です。とくに中生代の海成層(かいせいそう)からは化石が多産するため、一般にもなじみが深い古生物です。これまでに知られているアンモナイト類の化石は1万種を越えます。しかし、ひとくちにアンモナイトといっても、直径数ミリのものから2m近くになるものまで、また、平面巻きのものから巻きが解けたり塔状に巻いたものまで、実に多種多様です。生態も多様だったことがうかがえます。
この企画展では、こうしたアンモナイトについて、化石の産状と保存状態、体と殻のっくり、殻の巻き方、変異と多型、生息姿勢、生活様式、進化などなど、その「すべて」を最近の研究成果を踏まえて紹介します。また、平成14年度に購入した世界最大のアンモナイト化石(レプリ力)も披露します。
世界最大の アンモナイト・パラプゾシア (Parapuzosiaseppenradensis)。 ドイツ・ウエストフアリア地方産、白直紀後期。
独特な殻形態をし たニ ッポニテス(Nipponitesmirabilis)。ロシア ・サハリン州産、白E紀後期、左右7.5cm (岡本陸標本)。
こわれた殻を修復した痕があるヒポフィ口セラス( Hypophyllocerasvelledae)。 マダガス カル産、白亜紀前期、 直径9.5cm。
会期
10月17日(金)~11月24日(月)
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円(20名以上の団体は2割引)
展示の構成
(1)アンモナイト化石の産状
(2)化石のクリーニング
(3)化石の保存状態
(4)アンモナイトの体と殻のつくり
(5)アンモナイトの殻の巻き方
(6)アンモナイトの変異と多型
(7) アンモナイトの生息姿勢
(8)アンモナイトの生活様式
(9)アンモナイトのなかま(頭足類)
(10)アンモナイトの進化(時代的変遷)
(11) 徳島県産のアンモナイト
企画展関連行事
記念講演会
「アンモナイトを復元する」
日時
11月9日(日)13:30~15:00
講師
岡本隆氏(愛媛大学理学部助教授)
会場
21世紀館イベントホール(聴講無料)
企画展展示解説
日時
10月26日(日)と11月16日(日)
(両日とも14:00~15:00)
会場
企画展会場(入場には観覧料が必要です)