博物館ニューストップページ博物館ニュース059(2005年6月25日発行)絶滅-生きものはなぜ滅びるのか-(059号企画展)

絶滅-生きものはなぜ滅びるのか-【企画展】

生物は、約40億年前にこの地球上に誕生してから今日まで、多様性を増やしてきました。しかしそれは決して順調な歩みではなく、絶えざる誕生と絶滅の繰り返しでもありました。絶滅の原因は様々です。地質時代に起こった大規模な火山噴火や隕石(いんせき)の衝突(しょうとつ)に伴う環境の激変といった天変地異だけでなく、もっと小規模で緩(ゆる)やかな環境の変化や生物どうしの関係の変化によっても起こります。また、人類が誕生してからは、多くの生物を絶滅させてきたと考えられます。その傾向は時代を経るに従ってますます強まり、現在では世界規模での対策が求められるようになってきました。

この企画展では、地質時代の絶滅から現代の絶滅までを取り上げると共に、現在、絶滅の危機にさらされているレッドデータ生物を多く取り上げ、生物の絶滅について考えます。

会期

平成17年7月22日(金)~8月31日(水)

会場

博物館企画展示室

観覧料

一般200円、大学生100円、高校生以下は無料
※20名以上の団体は2割引、65歳以上は半額

展示構成

(1)絶滅とは?
(2)地質時代の絶滅
(3)生きている化石
(4)絶滅のおそれのある生きものたち
(5)野生生物を絶滅から救う営み

 

イグアノドンの頭骨’白亜紀・モンゴル)

イグアノドンの頭骨’白亜紀・モンゴル)

マンモスの下顎(北海海底)ほとんどが1万数千年前に絶滅。人間による狩猟が一因とも考えられている。

マンモスの下顎(北海海底)ほとんどが1万数千年前に絶滅。人間による狩猟が一因とも考えられている。

トキ(日本産の個体群は2003年に絶滅した。

トキ(日本産の個体群は2003年に絶滅した。

フジバカマ(秋の七草の一つ。絶滅危惧Ⅰ類(国)絶滅危惧Ⅱ類(徳島県)

フジバカマ(秋の七草の一つ。絶滅危惧Ⅰ類(国)絶滅危惧Ⅱ類(徳島県)

ルイスハンミョウ、砂花に生息し、近年減少が心配されている。絶滅危惧Ⅱ類

ルイスハンミョウ、砂花に生息し、近年減少が心配されている。絶滅危惧Ⅱ類

ヒラテテナガエビ(井手口佳子氏撮影)準絶滅危惧種(徳島県)

ヒラテテナガエビ(井手口佳子氏撮影)準絶滅危惧種(徳島県)

企画展関連行事

企画展示解説

日時

7月24日(日)/7月31日(日)午後2時~2時30分

ミュージアムトーク

「滅びゆく魚たち」

日時

8月27日(土) 午後1時30分~3時

講師

佐藤陽一(徳島県立博物館)

会場

博物館講座室(3階)

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