世界の種と実【企画展】
移動ができ芯い植物にとって、種(たね)や実(み)はその「種(しゅ)」を後世に伝え、また、繁殖(はんしょく)を成功させる上での重要芯手段といえます。このため、その形態や機能は、様々な生態条件に驚くほど巧(たく)みに適応し、見る者に驚きを与えます。たとえば、散布の方法ひとつをとりあげても、タンポポや力工デのなかまのように羽や毛を発達させ、空を飛ぶことで種を遠くまで散布するものや、ハマオモトやココヤシなど海流を使って遠くまで種を散布するもの、そして、ヌスビトハギのように動物に付着することで種を散布するものなど、多様な特性をもつものが思い浮かびます。この企画展は、このような散布体としての種や実の多様性、生態、進化などに注目し、国内外の種および実を比較展示することで、その驚くべき自然の知恵について紹介します。
展示構成
1)種と実の誕生
2)種や実のいろいろ
3)種の適応戦略
4)種や実と私たちの暮らし
フタバガキのなかま。プロペラのように開展しながら飛ぶ
ハネフクベ グライダーのモデルになった飛ぶ種
アルゼンチン産マメ科植物で作られたネックレス
ゴバンノアシ 海流で散布される
モレスネティア 種をもった世界最古の植物のひとつ
会期
平成18年7月22日(土)~8月31日(木)
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般200円/大学生100円
※20名以上の団体は2割引、夏休み期間中の小中高生無料
企画展関連行事
企画展展示解説
日時
8月6日(日) /8月20日(日)
両日とも午後2時~2時30分
野外自然観察
「漂着物&漂着種子を探そう!」
日時
7月30日(日)午前9時~午後5時30分
講師
茨木靖( 徳島県立博物館学芸員)