葵紋付花重文辻ヶ花染小袖(複製)【表紙】
葵紋付花重文辻ヶ花染小袖(あおいもんつきはなかなねもんつじがはなぞめこそで)
民俗担当 庄武憲子
写真は、徳川美術館に所蔵されている徳川家康が用いた「葵紋付花重文辻ヶ花染小袖」(国指定重要文化財)を再現したものです。再現にあたっては、藍蒅(あいすくも)の仕事を佐藤昭人氏、生葉染(なまはぞめ)を佐藤好昭氏、藍染(あいぞめ)を矢野和仁氏と、徳島の藍師(あいし)、藍染師(あいぞめし)の方々が分担しました。全国に名をはせた徳島の藍づくりの技が、現在にも連綿(れんめん)と受け継がれていることを示す資料の一つだと思います。
企画展「藍染めの表象」では、この資料を含む日本各地の様々な藍染織品を展示するとともに、徳島の藍の生産と変遷について紹介します。