アンモナイト類 レニテス・センティコサス【表紙】
地学担当 辻野泰之
アンモナイトは、約4億年~約6550万年前まで生存したタコやイカの仲間で、地層の時代を決定する示準化石(しじゅんかせき)として使われます。最近、徳島県那賀町の三畳紀(さんじょうき)の地層からシレニテス・センティコサス(Sirenitessenticosus)というアンモナイトが発見されました。同種のアンモナイトは、ヨーロッパ・アルプス地方の三畳紀後期(約2億3400万年前)の地層から知られています。この発見により、那賀町のアンモナイトを含む地層が同時代のものだと分かりました。本種の産出は、日本では初めてです。このアンモナイトは、特別陳列「みんなの化石コレクション」で初公開の予定です。