あとがき
普及担当 福島秀樹
平成8年度には、60回の普及行事が予定されておりまして、4月から5月までには全体の20%にあたる12回が行われ、836人の参加者があリました。昔及行事のうち企画展開連行事が7回、662名の参加があったのが目をひきました。企画展の展示解説を普及行事として行なったのも好評のようです。とくに、4月2日(火)の展示解説と4月28日(日)の記念講演会の2度にわたって文化の森においでいただいて、貴重なお話しをしてくださった国立歴史民俗博物館の佐原真副館長に敬意を表したいとおもいます。先生は、子供の絵の描き方をさまざまな角度から調べることによって、銅鐸(どうたく)の謎解きをしようとの視点で多視点画の手法などを中心として銅鐸の絵の意味するものをお話しされ、私たちに多くの示唆(しさ)を与えてくれました。
さかのぼって、4月14日(日)には野外自然かんさつ「春の植物と昆虫」が行なわれました。今年は文化の森の「県民の森」を中心に新設の遊歩道等を使い、植物と昆虫の観察を行ないました。文書館前に10時集合。家族連れが多く、背にはリュックサック、手にはかご、虫取りあみをもって元気にスター卜。ルートとしては比較的ゆっくりしており、森林の構造も観察しやすく、小さな子供にとってもゆとりをもって歩けるコースのようでした。昼食は、葉量のある展望広場でとりました。「県民の森」は少し急な階段もありましたが、市町村ゆかりの樹木を見るのが楽しくもありました。夏、秋、冬も同様ののルートで行なう予定にしておりますので、森林浴を兼ねて参加してみませんか。