博物館ニューストップページ博物館ニュース064(2006年9月15日発行)海人(あま)の見た世界-知られざる伝統文化発見!(064号企画展)

海人(あま)の見た世界-知られざる伝統文化発見!【企画展】

古来、漁撈(ぎょろう)活動をなりわいとした人々は「あま」と呼ばれ、「海の民」として知られてきました。そして、広域にわたる交流・交易を繰り広げ、海の伝統文化を形成してきました。そうした人々の中で顕著(けんちょ)にみられたのが、海に潜(もぐ)って魚介を採取する潜水漁(せんすいりょう)で、した。現在では、もっぱら素潜りによる潜水漁にたずさわる人々を指してアマと呼んでいます。海人に注目することは、海との結びつきの強い徳島の伝統文化を語る上でも、見過ごすことのできないテーマです。

本企画展では、現在の海人像を起点、として、多様な海人文化に迫(せま)りたいと思います。海での労働や自然とのかかわりから、食、儀礼、信仰、祭礼へと広がる海人文化について展示し、徳島の伝統文化の新たな一面に迫ります。海から見た徳島の、知られざる伝統文化を再発見するきっかけとなることと思います。

会期

平成18年10月7日(土)~11月26日(日)

休館日

10月9日を除く毎週月休日(月曜日が祝日の場合は翌日)

会場

博物館企画展示室

観覧料

一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円
※20名以上の団体は2割引、65歳以上は半額、土曜日・日曜日・祝日・長期休業中の小・中・高校生は無料、学校教育での利用は無料

展示構成

(1) 歴史に綴(つづ)られた海人-過去と向き合う
 文献に見る海人/出土遺物から見た潜水漁/熨斗鮑(のしあわび)の伝統文化/食文化と海人
(2)語られる海人-自然と向き合う
 アマの使った道具たち/器械潜水漁への展開/アマと魔除け/アマ漁具の比較/阿波のアマ
(3)描かれた海人-世間と向き合う
 錦絵(にしきえ)に描かれた海女/描かれた海女の珠とり/観光と海女/絵はがきになった海女/みやげものになった海女

企画展関連行事

企画展スケッチ大会

日時

10月15日(日) 10:30~15:00

場所

博物館企画展示室

展示解説

日時

10月22日、11月19・26日(日)14:00~ 14:30

場所

博物館企画展示室

映画上映会

映画題名

「海女のリャンさん」

日時

10月29日(日)10:30~12:00/13:00~14:30/14:45~16:15

会場

文化の森・21世紀館ミ二シアター

記念講演会

演題

「海の伝統文化・あま」

講師

田邉悟(千葉経済大学経済学部教授)

日時

11月5日(日) 13:3 0~15:30

会場

文化の森・21世紀館イベントホール

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