郷土の発見-小杉榲邨(こすぎすぎむら)と郷土史研究の曙-【企画展】
近年、近世後半から近代にかけての阿波における歴史研究をめぐって、新たな資料の掘り起こしや当時の研究内容の検証がさかんになっています。その結果、埋もれた歴史家の存在や業績に光が当てられ、地域的な歴史研究の発展の足取りが明らかにされつつあります。あわせて、かつて否定的に評価されてきた近代の郷土史研究の意義も見直されています。
この展示では、阿波が生んだ「最後の国学者」と評される小杉榲邨をはじめとして、阿波の歴史を探り、記録してきた様々な歴史家たちの著作や蔵書の一端を紹介します。阿波の史学史とその意義、徳島における豊かな文化の土壌を知る機会となることを願っています。
展示構成
(1)郷土の発見と記録
近世の歴史探究/郷土の記録とその広がり/幕末維新期の地誌編纂(へんさん)
(2)小杉榲邨とその周辺
ふるさと阿波/調査と集書/同郷の研究者
(3)郷土史の継承と広がり
探求と集書の継承/郷土の視覚化/郷土を超えたネットワーク
鳥居龍蔵送別の書 小杉榲邨
所々真景草稿(部分)
会期
2008年4月26日(土)~5月25日(日)
休館日
4月28日(月)、5月7日(水)、5月12・19日(月)
観覧料
一般200円、高校・大学生100円、小・中学生 50円
関連行事
記念講演会
参加無料
日時
2008年5月18日(日)午後1時30分~午後3時
会場
文化の森・二十一世紀館 イベントホール
講師
丸山幸彦氏(奈良大学教授)
演題
阿波地域史研究の夜明け
学芸員による展示解説
観覧料が必要
日時
2008年4月29日(火/祝日)、5月11日(日)午後1時30分~午後2時30分